クラウド移行の類型(リホスト・リプラットフォーム・リファクタリング)とは?くらうどいこうのるいけいりほすとりぷらっとふぉーむりふぁくたりんぐ
クラウド移行の類型(リホスト・リプラットフォーム・リファクタリング)とは、既存システムをクラウドへ移すときに、どこまで作り替えるかを段階で表した分類。リホスト(リフト&シフト)は構成を変えず仮想マシンごと持ち上げ、リプラットフォームはDBをマネージドサービスへ置き換えるなど一部だけ最適化し、リファクタリングはクラウド前提の構造へ設計から作り直す。右へ進むほど工数と期間が増え、得られる効果も大きくなる。
最終更新:2026-10-06
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クラウド移行は「作り直せば理想形になる」が、稼働中の業務を止められず、要員も期限も限られるという制約の下で行われる。作り直しを前提に置くと着手できないまま契約更改やハードウェアの保守期限が来てしまう。到達点を一つに決めず、投じる工数と得られる効果の組合せを段階として選べるようにしたのがこの類型で、応用情報では移行方式を選んだ理由を説明させる形で問われる。
具体例
この整理はAWSが移行戦略の「7つのR」として示したものが広く使われており、上の3つに加えて、SaaSへ乗り換えるリパーチェス、当面残すリテイン、廃止するリタイアが並ぶ。データセンタ契約の期限が先に来る案件なら、まずリホストで期限に間に合わせ、翌年度にDBをAmazon RDSへ寄せて運用工数を削る、という順序で計画を組む。
試験での引っ掛け
「クラウドへ移せば安くなる」を前提にした選択肢は誤り。リホストは最短で移せる代わりに、占有していた資源構成をそのまま持ち込むため単価は下がらず、従量課金でかえって高くつくこともある。費用が落ちるのは、停止時間の自動化・負荷に応じた台数調整・マネージド化まで進めた後、つまりリプラットフォーム以降の話になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問48(IPA)
図は、ある図形描画ツールのクラス図の一部である。新たな形状や線種で図形を描画する機能の追加を容易にするために、リファクタリング“継承の分割”を行った。変更後のク…
正解:図形クラスから線種クラスへ関連が張られ、図形クラスから三角形・四角形が継承され、線種クラスから太線・細線が継承される構造
要点:独立した2つの観点は継承ではなく関連で分離する
元の設計は「形状」と「線種」という2つの独立した観点を継承の階層に押し込んでいるため、形状や線種を増やすとクラス数が組合せの数だけ増えてしまう。そこで線種を図形とは別のクラス階層として切り出し、図形から線種を参照する関連にすれば、形状と線種を独立に拡張できる。これが「継承の分割」であり、Bridgeパターンの考え方に相当する。
出典:令和4年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問49(IPA)解説で登場
エクストリームプログラミング(XP:Extreme Programming)における“テスト駆動開発”の特徴はどれか。
正解:プログラムを書く前にテストコードを記述する。
要点:テスト駆動開発はコードより先にテストを書く
テスト駆動開発(TDD)は、実装より先に「その機能が満たすべき条件」をテストコードとして書き、それを通すように最小限の実装を進める手法です。テストが仕様書の役割を果たすため、設計が明確になりリファクタリングもしやすくなります。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問48(IPA)解説で登場
XP(Extreme Programming)のプラクティスの一つであるものはどれか。
正解:ペアプログラミング
要点:XPの代表的プラクティスはペアプログラミングやテスト駆動開発
XP(エクストリームプログラミング)は、少人数で短い反復を回すアジャイル開発手法で、ペアプログラミング、テスト駆動開発、リファクタリング、継続的インテグレーション、シンプルな設計などのプラクティスを定めている。ペアプログラミングは2人1組で1つのコードを書き、その場でレビューしながら進める手法である。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 6. 保守・廃棄 > (1) 保守のタスクに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。