標的型攻撃メールとは?ひょうてきがたこうげきめーる
標的型攻撃メールとは、特定の組織や個人を狙い、業務に関係がありそうな件名・本文・差出人を装って不正な添付ファイルやリンクを開かせるメール。公開情報や過去のやり取りから業務の文脈を調べ上げ、実在の取引先や人事部を名乗ってマクロ付き文書や偽のログイン画面へ誘導する。「業務上開かざるを得ない」内容だから効くのであり、止めどころは入口(送信ドメイン認証・サンドボックス)、人(訓練・報告の動線)、出口(EDR・プロキシでの遮断)の多層になる。
最終更新:2026-10-06
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ばらまき型の迷惑メールがフィルタで止まるようになると、攻撃者は少数の相手を深く調べて本物らしく作る方向へ移った。1通でも開かれれば内部に足場ができ、そこから数か月かけて情報を持ち出すのが標的型攻撃の全体像で、メールはその最初の一歩にすぎない。支援士では、入口で完全には止められない前提で、開かれた後の検知・封じ込め・報告までを設計し、根拠を書けることが求められる。
具体例
人事部を装い「賞与に関するお知らせ」という件名で不正なExcelファイルを添付し、マクロを有効化させようとする手口が典型である。IPAの「情報セキュリティ10大脅威」では組織向けの脅威として標的型攻撃が毎年上位に入り、対策側ではMicrosoft Defender for Office 365の攻撃シミュレーション訓練のように、模擬メールを社員に送って開封率と報告率を測る訓練が行われている。
試験での引っ掛け
不審な日本語や誤字が多い迷惑メールと異なり、自然な日本語・実在する差出人名を使うため見分けが難しく、「怪しいメールは開かない」という教育だけでは止まらない。添付ファイルの拡張子や送信元アドレスの確認は対策になるが、正規の取引先のアカウントが乗っ取られていれば送信ドメイン認証も通る。訓練の目的は開封率ゼロではなく、開いた後に速やかに報告される動線を作ることにある。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問9(IPA)解説で登場
サイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)の説明として,適切なものはどれか。
正解:標的型サイバー攻撃などに関する情報を参加組織間で共有し,高度なサイバー攻撃対策につなげる取組
要点:J-CSIPはIPAを軸に標的型攻撃情報を共有する枠組み
J-CSIP(サイバー情報共有イニシアティブ)は、IPAを情報のハブとして、重要インフラ機器製造業などの参加組織が標的型攻撃メールなどの情報を持ち寄り、匿名化したうえで参加者間に還元する枠組みである。単独の組織では見えない攻撃の傾向を早期に共有し、対策に結び付けることを狙う。監査結果の共有やバックアップの相互提供、製品評価の公開を行う制度ではない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。