参照整合性とは?さんしょうせいごうせい
参照整合性とは、ある表の行が別の表の行を指しているとき、指し先が存在しない状態を作らせないというデータベースの一貫性の決まりである。指されている行の削除や主キー変更を拒否するか、指している側を連動して消す・空にするかを定め、宙に浮いた参照を生まないようにする。支援士では、ログや監査証跡の保全と個人データの削除要求が衝突する場面で問われる。
最終更新:2026-10-06
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顧客を消したら、その顧客の注文だけが残って担当者も宛先も分からなくなる。かつてはアプリ側の削除手順に頼っていたため、手順を飛ばした画面や直接のSQL実行でこうした孤児レコードが生まれた。決まりをDBMS側に持たせれば経路を問わず守られる。セキュリティでは、利用者を削除するとアクセスログの主体が不明になるという形で同じ問題が起きる。
具体例
Microsoft Entra ID(旧Azure AD)では、ユーザーを削除しても30日間は「削除済みユーザー」として保持され、その間はサインインログや監査ログから主体をたどれる。保持期間を過ぎて完全削除しても、ログ側には対象のオブジェクトIDが記録として残る設計で、参照の宙浮きを避けている。
試験での引っ掛け
アクセス権の話ではなく、データ同士のつじつまの話である。個人情報の削除要求に応じるとき、行を物理削除すると受注や監査ログの参照が壊れるため、仮名化や項目削除で対応する判断が求められる。参照整合性は外部キー制約で実装されるのが普通だが、制約を定義していないDBでも守るべき性質そのものを指す。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。