ステークホルダとは?すてーくほるだ
ステークホルダとは、プロジェクトの意思決定・活動・成果に影響を与える、または影響を受ける個人・集団・組織。スポンサ、PM、チームメンバ、利用部門、運用・保守組織、協力会社、監督官庁、エンドユーザまでを含む。JIS Q 21500は、憲章や組織図をもとに特定してステークホルダ登録簿にまとめ、関心と影響力の度合いに応じて関与のさせ方を計画することを求めている。
最終更新:2026-10-06
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要件を出す部門とだけ話を詰めて作ったシステムが、稼働直前に運用部門や監査部門から差し戻される——この構図を避けるために、影響を受ける相手を最初に洗い出す工程が独立した。プロジェクトは一時的な組織なので、恒常組織の会議体では拾えない相手が抜けやすい。炎上の相当部分は技術ではなく「聞いていない」から始まるため、誰を・いつ・どの粒度で巻き込むかの設計がPMの主業務になった。
具体例
マイナンバー制度に対応する給与システムの改修なら、発注元の人事部と経理部、利用者である全社員、制度を所管するデジタル庁や国税庁、改修を担うベンダと運用委託先までがステークホルダにあたる。関心と影響力で区分し、報告の頻度と経路を変える。
試験での引っ掛け
プロジェクトに反対している人や、間接的に影響を受けるだけの人もステークホルダに含む。好意的な協力者だけを指すのではない。また「顧客=ステークホルダ」と狭く取ると、運用組織・保守組織・監督官庁の抜けがそのまま設問の答えになる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
プロジェクトのリスクを,デルファイ法を利用して抽出しているものはどれか。
正解:複数のお互いに関係がないステークホルダやプロジェクトマネージャにアンケートを行い,その結果を要約する。さらに,要約結果を用いてアンケートを行い,結果を要約することを繰り返してリスクをまとめる。
要点:デルファイ法は匿名アンケートの反復で専門家の意見を収束させる
デルファイ法は、複数の専門家に匿名で個別にアンケートを行い、その集計結果を回答者へ戻して再びアンケートを行う、という手順を繰り返して意見を収束させる技法である。専門家同士を対面させないため、声の大きい人や権威者に引きずられるバイアスを避けられる点が特徴である。
出典:平成31年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
あるプロジェクトのステークホルダとして、プロジェクトスポンサ、プロジェクトマネージャ、プロジェクトマネジメントオフィス及びプロジェクトマネジメントチームが存在す…
正解:プロジェクトマネジメントオフィス
要点:PMOは組織横断で標準化・教育・計画支援・監視を担う
JIS Q 21500におけるプロジェクトマネジメントオフィス(PMO)は、個別プロジェクトを直接指揮するのではなく、組織横断的な支援を担う組織体である。標準的な手法や様式の整備、要員への教育訓練、計画策定の支援、複数プロジェクトの監視・報告などがその典型的な役割にあたる。個々のプロジェクトの日々の指揮はプロジェクトマネージャ、経営的な承認や資源提供はプロジェクトスポンサの役割であり、区別して覚える。
出典:平成31年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
PMBOKガイド 第6版によれば、“ステークホルダー・エンゲージメントのマネジメント”で行う活動はどれか。
正解:交渉やコミュニケーションを通してステークホルダーの期待をマネジメントする。
要点:エンゲージメントのマネジメントは実行段階で期待に働きかける
ステークホルダー・エンゲージメントのマネジメントは実行プロセス群に属し、ステークホルダーとコミュニケーションを取り、期待に働きかけ、懸念や課題に対処してプロジェクトへの適切な関与を促す活動である。分析や分類、計画づくりは計画プロセス群の側の活動であり、実行段階の活動と混同しないことが要点である。
出典:令和2年度 10月試験 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば、プロセス“コミュニケーションの計画”の目的はどれか。
正解:プロジェクトのステークホルダの情報及びコミュニケーションのニーズを決定すること
要点:コミュニケーションの計画は必要な情報とニーズを決める段階
コミュニケーションの計画は計画プロセス群に属し、誰がどのような情報をいつどの形式で必要とするのかを洗い出して決めることを目的とする。実際に情報を配布するのは情報の配布、ニーズの充足状況を監視して問題に対処するのはコミュニケーションの管理であり、計画段階の目的と実行・管理段階の目的を取り違えないことが要点である。
出典・参考
公式シラバスの2 プロジェクトの計画 > 2-1 プロジェクト計画の作成に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。