トランザクションとは?トランザクション
トランザクションとは、複数の更新をひとまとまりとして扱い、全部を反映するか一つも実行しなかったことにするかのどちらかへ必ず揃えるデータベースの処理単位。途中で落ちても中途半端な状態を残さないため、業務データの整合性はこの単位の切り方に左右される。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
口座振替のように出金と入金が別々の更新になる業務では、片方だけ成功した瞬間に金が消える。障害はいつ起きるか選べないので、「途中で止まっても矛盾しない」ことをアプリ側の気配りだけで担保するのは無理がある。そこでDBMSが、まとまりの途中経過を他から見せず、失敗時は取り消す責務を引き受けた。PMにとっては、性能問題と障害時のデータ不整合が同時に噴き出す箇所で、設計レビューで粒度を確認する対象になる。
具体例
振込では出金と入金を1トランザクションにまとめ、一方だけ成立する状態を作らない。逆に夜間バッチで数百万件を1トランザクションにするとログ領域が膨らみ、途中で落ちたときのロールバックに何時間もかかるため、数千件ごとにコミットする区切りを設計段階で決めておく。
試験での引っ掛け
復旧の向きを問う設問で取り違えが起きる。コミットを終える前に落ちた更新は取り消して無かったことにし(ロールバック)、コミット済みなのに媒体障害で失われた更新はログから再現して取り戻す(ロールフォワード)。ACID特性でも、原子性は「全部やるか、まったくやらないか」を保証する性質、一貫性は処理の前後で制約を満たした状態が崩れないことで、指しているものが違う。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
ファンクションポイント法の一つであるIFPUG法では,機能を機能種別に従ってデータファンクションとトランザクションファンクションとに分類する。機能種別を適切に分…
正解:データファンクション:EIF,ILF / トランザクションファンクション:EI,EO,EQ
要点:ILFとEIFがデータ、EI・EO・EQがトランザクションファンクション
IFPUG法では、データを保持する機能をデータファンクション、データを出し入れする処理をトランザクションファンクションに分類する。前者は内部論理ファイル(ILF)と外部インタフェースファイル(EIF)の2種類、後者は外部入力(EI)、外部出力(EO)、外部照会(EQ)の3種類である。
出典:令和5年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
売上管理を行うアプリケーションソフトウェアの規模を、条件に従ってファンクションポイント法で見積もる。調整要因も加味したファンクションポイント数は幾つか。ここで、…
正解:45
要点:FP=(トランザクション+データ)×調整要因で求める
各要素処理の複雑さを表2・表3で判定し、表4で点数に換算する。①は外部入力で低(3点)、②は外部照会で高(6点)、③は外部照会で低(3点)、④は外部出力で中(5点)となり、トランザクションファンクションの合計は17。これにデータファンクションの33を加えて未調整値は50となり、調整要因0.9を掛けて45となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。