監査証拠とは?
監査証拠とは、監査の結論や指摘を裏づける事実。十分性(量)と適切性(証明力と関連性)の両方が求められ、一般に監査人が自ら入手したもの、原本、外部から入手したものほど証明力が高いとされる。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では6回出題されています(2017年度〜2025年度)。
かんさしょうこ
監査証拠の意味
監査の結論や指摘を裏づける事実。十分性(量)と適切性(証明力と関連性)の両方が求められ、一般に監査人が自ら入手したもの、原本、外部から入手したものほど証明力が高いとされる。
監査証拠の具体例
アクセス権が適切という結論の裏づけとして、監査人が同席して取得した権限一覧のシステム出力、承認申請書の原本、人事の退職者リストとの突合結果を組み合わせて保持する。
監査証拠は試験でどう引っ掛けられる?
被監査部門が加工して提出した表計算ファイルは証明力が低い。また量が多ければよいわけでもなく、監査目的に関連しない資料をいくら集めても十分性を満たしたことにはならない。
監査証拠と関連する用語
監査証拠が出た過去問
システム監査人が監査報告書に記載する改善勧告に関する説明のうち,適切なものはどれか。
正解:調査結果に事実誤認がないことを被監査部門に確認した上で,監査人が改善の必要があると判断した事項を記載する。
要点:改善勧告は事実確認済みの証拠に基づき監査人の判断で書く
改善勧告は監査証拠に裏付けられた事実に基づくものでなければならない。そのため、調査結果に事実誤認がないことを被監査部門に確認したうえで、監査人が自らの判断で改善が必要と考える事項を記載する。事実確認は必要だが、記載する内容そのものを被監査部門の承認に委ねると監査の独立性が失われる。
出典:平成29年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問22(IPA)システム監査基準(平成30年)における監査手続の実施に際して利用する技法に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:インタビュー法とは、システム監査人が、直接、関係者に口頭で問い合わせ、回答を入手する技法をいう。
要点:インタビュー法は関係者への口頭質問で証拠を得る技法
インタビュー法は、システム監査人が監査対象部門の関係者に直接口頭で質問し、回答を入手して監査証拠とする技法である。文書からは読み取れない実際の運用状況を確認できる一方、得た回答は他の証拠と照合して裏付けを取ることが求められる。
出典:令和1年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問22(IPA)監査証拠の入手と評価に関する記述のうち、システム監査基準(平成30年)に照らして、適切でないものはどれか。
正解:アジャイル手法を用いたシステム開発プロジェクトにおいては、管理用ドキュメントとしての体裁が整っているものだけが監査証拠として利用できる。
要点:監査証拠は体裁ではなく十分性と適切性で判断する
システム監査基準では、監査証拠は文書の体裁が整っているかどうかではなく、監査意見を裏付けるのに十分かつ適切であるかで判断する。アジャイル開発では、タスクボードの記録や振り返りの議事メモ、ホワイトボードの写真、動くソフトウェアそのものなども有効な監査証拠になりうる。体裁の整った管理用ドキュメントだけに限定するという記述は適切でない。
出典:令和2年度 10月 高度共通_午前I試験 am1 問22(IPA)システム監査における"監査手続"として、最も適切なものはどれか。
正解:監査項目について、十分かつ適切な証拠を入手するための手順
要点:監査手続は監査証拠を入手するための手順
監査手続とは、監査人が監査項目について結論を出すために、十分かつ適切な監査証拠を入手する手順のことをいう。具体的にはドキュメントの閲覧、担当者への質問、現場の観察、データの再計算などをどう組み合わせて実施するかを定めたものである。
出典:令和4年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問22(IPA)システム監査基準(平成30年)における監査手続の実施に際して利用する技法に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:インタビュー法とは、システム監査人が、直接、関係者に口頭で問い合わせ、回答を入手する技法をいう。
要点:インタビュー法は関係者への口頭質問で監査証拠を得る技法
インタビュー法は、システム監査人が関係者に直接口頭で問い合わせ、その回答を監査証拠として入手する技法である。書面だけでは分からない運用の実態を確かめられる一方、回答の裏付けを他の技法で補うことが求められる。
出典:令和5年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問22(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。