虹彩認証とは?こうさいにんしょう
虹彩認証とは、目の瞳孔を囲む虹彩(茶色や青色に見える部分)の模様を読み取って本人を確認する生体認証。模様は幼児期に定まって生涯ほとんど変わらず、左右の目でも一卵性双生児でも異なるため、他人を誤って受け入れる割合が非常に低い。カメラで離れたまま読めるので、機器に触れずに認証できる点も特徴である。
最終更新:2026-10-10
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暗証番号やICカードは貸し借りも盗難もでき、本人がその場にいる証拠にはならない。身体の特徴を鍵にすれば、忘れることも人に渡すこともできないため、なりすましを根本から減らせる。ただし身体の特徴は取り替えがきかず、登録したデータが流出しても作り直せない。この性質が、生体認証をどこまで使うかの判断材料になる。
具体例
富士通のスマートフォン「arrows NX F-04G」は、前面のカメラで虹彩を読み取って画面ロックを解除する機能を世界で初めて搭載した。空港の出入国手続きでも、アラブ首長国連邦などが虹彩を登録して本人確認に使っている。手袋や手の汚れの影響を受けない点が現場で評価されている。
試験での引っ掛け
虹彩認証と網膜認証は別物で、虹彩は目の色のついた部分の模様、網膜は眼球の内側の血管の模様を読む。虹彩はカメラで離れて読めるが、網膜は目を機器へ近づける必要がある。また他人受入率(FAR)を下げる設定にすると本人拒否率(FRR)が上がる関係も、合わせて問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問54(IPA)
ある認証システムでは虹彩認証とパスワード認証を併用しており、認証手順は次のとおりである。この認証システムの特徴として、適切なものはどれか。 〔認証手順〕 ①虹彩…
正解:体調の変化などによって虹彩認証が失敗しても、パスワードを入力することでログインができるので、利便性が高い。
要点:代替できる併用は利便性を高めるが強度は高めない
この方式では、虹彩認証が通らなかった場合にパスワード認証で代替できるため、体調や環境の影響で生体認証が失敗しても利用者はログインでき、利便性が高い。ただし2つの認証を同時に要求するわけではなく、どちらか一方が通れば入れる構成なので、認証の強度が上がるとはいえない。むしろ侵入口が増える面もあり、パスワード管理の重要性は変わらない。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問90(IPA)
認証に必要な情報の変更又は更新を定期的に行う必要がないものだけを全て挙げたものはどれか。 a 虹彩認証 b 電子証明書による認証 c パスワード認証
正解:a
要点:生体情報は変更不要。証明書は期限更新、パスワードは変更要
虹彩は本人固有の身体的特徴であり、パスワードのように定期的に変更したり更新したりする性質のものではない。電子証明書には有効期限があるため期限ごとの更新が必要で、パスワードは漏えい時の被害を抑えるために変更が推奨される。したがって変更・更新が不要といえるのは虹彩認証だけである。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 63. 情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術 > (5) 生体認証(バイオメトリクス認証)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。