生体認証とは?せいたいにんしょう
生体認証とは、指紋・顔・虹彩・静脈・声紋・網膜など、本人固有の身体的特徴を使って本人確認を行う認証方式(バイオメトリクス認証)。覚える必要がなく、他人に教えたり貸したりできないのが利点。精度は、本人を誤って拒む本人拒否率(FRR)と、他人を誤って受け入れる他人受入率(FAR)の2つの指標で評価する。
最終更新:2026-10-10
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パスワードは「本人だけが知っている」ことを前提にした認証だが、忘れる・使い回す・付箋に書く・人に教えるという形で、その前提が簡単に崩れる。カードや鍵も、貸し借りと紛失は防げない。そこで「知っているもの」「持っているもの」に加えて、本人から切り離せない「本人自身の特徴」を使う方式が実用化された。多要素認証では、この3種類のうち異なる種類を2つ以上組み合わせる。
具体例
多くの銀行のATMでは手のひらや指の静脈認証が採用され、スマートフォンではAppleのFace IDのように顔で画面ロックを解除できる。決済時の本人確認も、パスワード入力から生体認証へ置き換える動きが進んでいる。
試験での引っ掛け
最大の弱点は「漏れても作り直せない」こと。パスワードのように変更できない点が問われる。またFRRとFARはトレードオフの関係にあり、判定を厳しくすれば他人受入率は下がる代わりに本人拒否率が上がるので、「両方を同時に下げられる」とする選択肢は誤り。生体認証は本人かどうかを確かめる認証であって、何をしてよいかを決めるアクセス制御とは別である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問63(IPA)
バイオメトリクス認証はどれか。
正解:個人の指紋や虹彩などの特徴に基づく認証
要点:バイオメトリクス認証は身体的・行動的特徴による本人確認
バイオメトリクス認証(生体認証)は、指紋・虹彩・静脈・声紋・顔など、本人の身体的または行動的な特徴を読み取って本人確認を行う方式である。記憶に頼らず、忘れたり貸し借りしたりできない点が特徴である。パスワードなど知識に基づく認証や、ICカードなど所持に基づく認証とは区別される。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問50(IPA)
バイオメトリクス認証に該当するものはどれか。
正解:てのひらを読取り機にかざすことによる認証
要点:バイオメトリクス認証は身体的・行動的特徴で本人を確認する
バイオメトリクス認証は、指紋・静脈・虹彩・顔などの身体的特徴や、筆跡といった行動的特徴を使って本人を確認する方式である。てのひらをかざして静脈などの特徴を読み取る認証はこれにあたる。目視確認や知識に基づくパスワード、機械と人を判別する仕組みは、いずれも生体情報を用いていない。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問58(IPA)解説で登場
システムの利用者認証技術に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:認証のために一度しか使えないパスワードのことをワンタイムパスワードという。
要点:ワンタイムパスワードは使い捨てで再利用を防ぐ認証
ワンタイムパスワードは、一度限り有効な使い捨てのパスワードを用いる方式で、盗み見られても再利用できないため、固定パスワードより安全性が高い。他の選択肢は、シングルサインオン、バイオメトリクス認証、マトリクス認証といった別方式の説明と名称が入れ替わっている。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問57(IPA)
生体認証による入退室管理システムに全社員を登録し、社内の各部屋に入室を許可する社員を設定した。退室は管理していない。a〜dの記述のうち、この入退室管理システムで…
正解:a, c
要点:退室を記録しなければ滞在時間も在室人数も分からない
このシステムは入室時の認証だけを行い、退室は記録していない。したがって、許可された社員だけを入室させること(a)と、認証に失敗して拒否された社員を記録すること(c)は実現できる。一方、滞在時間(b)や現在の在室人数(d)は、退室の記録がないと求められない。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問69(IPA)
バイオメトリクス認証の例として、適切なものはどれか。
正解:本人の指紋で認証する。
要点:バイオメトリクス認証は身体的特徴で本人を確認する
バイオメトリクス認証は、指紋・静脈・虹彩・声紋など、本人固有の身体的または行動的な特徴を用いて本人確認を行う方式である。記憶や持ち物と違って忘れたり貸し借りしたりできない点が特徴となる。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 63. 情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術 > (5) 生体認証(バイオメトリクス認証)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。