ブロックチェーンとは?ぶろっくちぇーん
ブロックチェーンとは、取引の記録を一定のかたまり(ブロック)にまとめ、直前のブロックから計算した値を含めて数珠つなぎに保存していく技術。同じ台帳をネットワークの参加者全員が持ち合い、互いに検証するため、中央に管理者を置かなくても記録の正しさを保てる。分散型台帳とも呼ばれる。新しいブロックを誰がつなぐかを参加者の間で決める合意の方式をコンセンサスアルゴリズムといい、膨大な計算を最初に解いた参加者が追加するPoW(プルーフ・オブ・ワーク)や、保有量の多い参加者ほど選ばれやすいPoS(プルーフ・オブ・ステーク)がある。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
取引の記録は、これまで銀行や取引所のような信頼できる一者が管理し、その一者を皆が信用することで成り立ってきた。管理者を置けない相手どうしで記録を共有するには、書き換えれば必ず不整合が現れる形で保存し、多数で突き合わせるしかない。これを実現したのがブロックチェーンで、暗号資産の基盤として生まれた。試験では、仕組みの特徴と応用先の両面から問われる。
具体例
ビットコインをはじめとする暗号資産の取引記録は、この技術で管理されている。金融以外でも、食品や部品が「いつどこを通ってきたか」をたどるトレーサビリティの確保や、条件を満たすと自動的に契約内容を実行するスマートコントラクトへの応用が進んでいる。
試験での引っ掛け
ブロックチェーンは暗号資産そのものではなく、それを支える基盤技術である点をまず押さえる。改ざんが「不可能」なのではなく、1か所を書き換えると以降のブロックをすべて作り直す必要があり、参加者の多数が持つ記録と食い違うため事実上困難、という意味である。中央の管理者を置かない点が従来のデータベースとの違い。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験 問18(IPA)解説で登場
銀行などの預金者の資産を、AIが自動的に運用するサービスを提供するなど、金融業においてIT技術を活用して、これまでにない革新的なサービスを開拓する取組を示す用語…
正解:FinTech
要点:FinTechはITによる革新的な金融サービス
FinTechは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、ITを活用して金融分野に新しいサービスを生み出す取組を指す。AIによる資産運用の自動化、スマートフォン決済、ブロックチェーンを使った送金などが代表例である。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験 問59(IPA)
複数の取引記録をまとめたデータを順次作成するときに、そのデータに直前のデータのハッシュ値を埋め込むことによって、データを相互に関連付け、取引記録を矛盾なく改ざん…
正解:ブロックチェーン
要点:ブロックチェーンは直前のハッシュ連鎖で改ざんを防ぐ
ブロックチェーンは、複数の取引記録をまとめたブロックに直前のブロックのハッシュ値を含めて鎖状につなぐ仕組みである。過去のデータを書き換えると以降のハッシュ値がすべて食い違うため、矛盾なく改ざんすることが極めて困難になる。
出典:令和3年度 秋期 ITパスポート試験 問97(IPA)
複数のコンピュータが同じ内容のデータを保持し、各コンピュータがデータの正当性を検証して担保することによって、矛盾なくデータを改ざんすることが困難となる、暗号資産…
正解:ブロックチェーン
要点:ブロックチェーンは分散台帳と連鎖で改ざんを困難にする
ブロックチェーンは、取引記録をブロックにまとめ、直前のブロックのハッシュ値を含める形で鎖状につないでいく技術である。同じ台帳を多数のノードが保持して互いに検証するため、一部を書き換えても他と食い違って発覚し、事実上改ざんが困難になる。
出典:令和7年度 秋期 ITパスポート試験 問25(IPA)
ブロックチェーンを適用した事例として、最も適切なものはどれか。
正解:証券会社が、取引の改ざんや不整合の発生を防止することを目的として、従来の社債に代わり電子的手段を用いたデジタル社債を発行した。
要点:ブロックチェーンの強みは改ざん困難な取引記録の共有
ブロックチェーンは、取引記録をハッシュ値(データから計算される短い固有の値)で連鎖させたブロックとして多数のノード(ネットワークにつながる各コンピュータ)で分散管理する技術で、過去の記録を改ざんしようとすると以降のすべてを作り替える必要があるため、事実上の改ざん防止と記録の整合性確保に向く。したがって、改ざんや不整合の防止を目的とした電子的な社債の発行はブロックチェーンの適用例として自然である。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 63. 情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術 > (1) 情報セキュリティ対策の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。