ブラックボックステストとは?ぶらっくぼっくすてすと
ブラックボックステストとは、中のプログラムがどう書かれているかは一切見ず、値を入れたときに仕様どおりの結果が返るかという、外から見える振る舞いだけを確かめるテスト技法。仕様書さえあれば設計できるので、作った本人でなくても、業務側の担当者でも進められる。利用者から見た正しさをそのまま確かめられる技法にあたる。
最終更新:2026-10-10
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プログラムの内部の道筋をすべてたどって確かめるやり方は、規模が大きくなると現実的な時間で終わらない。一方で利用者にとっての正しさは「入れた値に対して出る値」で決まる。そこで中を見ない立場からの確認を独立した技法として立て、内部を見る技法と役割を分けて組み合わせるようになった。ITパスポートでは統合テストの場面で用いる技法として説明される。
具体例
年齢を入れると入場料を判定する画面で、内部の条件式は見ずに、11歳と12歳、64歳と65歳のように料金区分の境目にあたる値を入れて、表示される料金が仕様書どおりかを確かめる。誤りが出やすい境目を狙って値を選ぶのがこつになる。
試験での引っ掛け
ホワイトボックステストとの対で問われ、技法の振り分けを入れ替えた選択肢が出る。同値分割(結果が同じになる入力をまとめ、代表の値で試す)と限界値分析(まとまりの境目の値で試す)がこちら側、命令網羅(すべての命令を一度は通す)と分岐網羅(すべての分かれ道を一度は通す)は内部の道筋を見るホワイトボックス側にあたる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問42(IPA)
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問46(IPA)解説で登場
プログラムの品質を検証するために、プログラム内部のプログラム構造を分析し、テストケースを設定するテスト手法はどれか。
正解:ホワイトボックステスト
要点:内部構造からケースを作るのがホワイトボックス、仕様からがブラックボックス
ホワイトボックステストは、プログラムの内部構造や分岐・ループの流れを分析し、命令や分岐が漏れなく実行されるようにテストケースを設計する手法である。これに対しブラックボックステストは内部を見ず、入力と出力の関係すなわち仕様どおりかを確認する。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問37(IPA)解説で登場
ホワイトボックステストのテストケース作成に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:プログラムの全ての分岐経路を少なくとも1回実行するようにテストケースを作成する。
要点:ホワイトボックステストは内部の分岐網羅でケースを作る
ホワイトボックステストは、プログラムの内部構造に着目し、命令や分岐がどれだけ実行されたかという網羅の度合いを基準にテストケースを作る技法である。全ての分岐経路を少なくとも1回通す設計は、この考え方に沿った代表的な網羅基準である。入力値の性質から作る技法はブラックボックステストにあたる。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問44(IPA)
システムテストに参加するAさんは、自部門の主要な取引について、端末からの入力項目と帳票の出力項目を検証用に準備した。Aさんが実施しようとしているテスト技法はどれ…
正解:ブラックボックステスト
要点:入出力だけで仕様適合を確認するのがブラックボックステスト
入力する項目と、その結果として出力される帳票の内容だけを対照して確認する方法は、プログラムの内部構造を見ずに仕様どおりの結果が得られるかを確かめるブラックボックステストに当たる。業務部門の担当者が業務仕様の観点から実施するテストとして適している。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問34(IPA)解説で登場
開発者Aさんは、入力データが意図されたとおりに処理されるかを、プログラムの内部構造を分析し確認している。現在Aさんが行っているテストはどれか。
正解:ホワイトボックステスト
要点:内部構造を見て設計するのはホワイトボックステスト
プログラムの内部構造、すなわち分岐や命令の流れを分析してテストデータを決める方式をホワイトボックステストという。内部を見ずに入力と出力の対応だけを確認するブラックボックステストと対をなす。システムテストは完成したシステム全体を対象とする工程、トップダウンテストは上位モジュールから順に結合していく方式で、いずれも観点が異なる。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 25. システム開発技術 > (1) システム開発のプロセスに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。