NTPとは?エヌティーピー
略語の意味
NTP=Network Time Protocol
ネットワークにつないだ機器の時計を、正しい時刻に自動で合わせるための約束ごと
- Network
- ネットワーク
- Time
- 時刻
- Protocol
- 通信の約束ごと
NTP(Network Time Protocol)は、ネットワークに接続された機器の時刻を、正確な標準時刻に自動的に同期させるための通信プロトコル(通信の約束ごと)である。サーバーやパソコン、ネットワーク機器の内蔵時計は放っておくと少しずつずれてしまうが、NTPサーバーに定期的に問い合わせることで正しい時刻に補正できる。企業のシステムでは、複数のサーバーや動作の記録(ログ)の時刻がずれていると、障害発生時の原因調査やログの突き合わせが困難になる。そのため、社内のすべての機器の時刻をNTPで統一しておくことが運用管理上重要とされている。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
機器の内蔵時計は、使い続けるうちに機器ごとに違う時刻を指すようになる。機器が数十台、数百台と増えると、人が一台ずつ手で合わせるのは手間がかかり、合わせ忘れも出る。ずれたままだと、障害が起きたとき、機器ごとの動作の記録(ログ)の時刻が合わず、何がいつ起きたのかを突き合わせられない。そこで、標準時刻を持つサーバー(サービスを提供する側のコンピュータ)に機器のほうから自動で問い合わせて合わせる、共通の約束ごとが作られた。
具体例
企業の情報システム部門が、社内の全サーバーとPCを同じNTPサーバーに同期させ、ログの時刻を揃えてトラブル対応をしやすくする。
試験での引っ掛け
NTPは時刻を「合わせる」プロトコルであり、機器にIPアドレス(ネットワーク上の住所)などの設定情報を自動で配布するDHCPとは役割が異なる点に注意する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問58(IPA)解説で登場
PCがネットワークに接続されたときにIPアドレスを自動的に取得するために使用されるプロトコルはどれか。
正解:DHCP
要点:IPアドレスの自動割当てはDHCP
DHCPは、ネットワークに接続した機器に対してIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの設定を自動で配布するプロトコルである。手作業での設定が不要になり、アドレスの重複も避けられる。HTTPはWebの通信、NTPは時刻合わせ、SMTPはメール送信のためのプロトコルである。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問88(IPA)
コンピュータの内部時計を、基準になる時刻情報をもつサーバとネットワークを介して同期させるときに用いられるプロトコルはどれか。
正解:NTP
要点:サーバと時刻を合わせるプロトコルはNTP
複数の機器の時計がずれていると、ログの時系列比較や証明書の有効期限判定、認証の仕組みに支障が出る。そのため、正確な時刻を持つサーバに問い合わせて自分の時計を合わせる専用の手順が用いられる。通信の遅延を考慮して補正する仕組みを備えている点が特徴である。
出典:令和元年度 秋期 ITパスポート試験 問94(IPA)
NTPの利用によって実現できることとして、適切なものはどれか。
正解:PCやサーバなどの時刻合わせ
要点:NTPはネットワーク越しに機器の時刻を同期する
NTPは、ネットワークを介して機器の時刻を基準となる時刻源に合わせるためのプロトコルである。機器間で時刻がそろっていると、ログの前後関係の追跡や証跡の突き合わせが正しく行える。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 59. 通信プロトコル > (2) 通信プロトコルに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。