M&Aとは?えむあんどえー
略語の意味
M&A=Mergers and Acquisitions
会社どうしが一つになったり(合併)、ほかの会社を買い取ったり(買収)すること
- Mergers
- 合併(会社が一つになること)
- Acquisitions
- 買収(買い取ること)
M&Aとは、他社を買い取ったり、企業どうしが1つになったりして経営権を移す取引の総称で、Merger(合併)とAcquisition(買収)の頭文字。技術・人材・顧客・販路といった経営資源を、自前で育てる年月をかけずに手に入れられるため、成長を急ぐ場面や事業を引き継ぐ場面の手段として使われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
新しい事業領域に自力で入るには、人を採り、技術を育て、顧客を開拓する年月がかかり、その間に市場の機会が消えてしまうことがある。すでにそれらを持つ会社ごと手に入れれば時間を買える、という発想がM&Aである。近年は後継者のいない企業が事業を続けるための引受先探しという側面も大きい。試験では、アライアンス・MBO・TOBといった近い用語との切り分けで問われる。
具体例
ソフトバンクグループによる英アーム社の取得のように、自社に無い技術を持つ企業を丸ごと手に入れる例がある。日本電産(ニデック)はモーター関連企業を相次いで傘下に収めて事業領域を広げた。同業2社が対等な立場で1つの会社になる経営統合も、M&Aに含まれる。
試験での引っ掛け
資本を動かして経営権が移るのがM&A、資本を動かさない協力関係がアライアンス(提携)である。「他社と組む」施策は、まず資本移動の有無で切り分ける。経営陣が自社を買い取るMBOや、市場外で株式を買い集めるTOBもM&Aの一形態で、これらをM&Aの外に置いた選択肢に注意する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問1(IPA)
他社が開発した先進的な技術と、高い研究開発能力をもった人材を、自社固有の経営資源として取り込むことが可能な戦略はどれか。
正解:M&A
要点:他社の技術と人材を丸ごと自社資源にする手段がM&A
M&Aは他社を買収・合併して、その企業が持つ技術や研究開発人材を含む経営資源を自社の内部に取り込む手法である。設問は「自社固有の経営資源として取り込む」と述べており、所有権ごと自社のものにすることを求めている。提携や共同開発では相手の資源はあくまで相手のものにとどまるため、この条件を満たすのはM&Aだけである。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問17(IPA)解説で登場
企業戦略におけるアライアンスの効果として適切なものはどれか。
正解:技術提携、生産や販売の委託、合弁会社の設立などによって、複数の企業が互いの独自性を維持しながら連携を強化することができる。
要点:アライアンスは独立性を保ったまま連携する提携形態
アライアンス(企業提携)は、複数の企業が資本関係の統合まで踏み込まずに、技術提携・生産や販売の委託・合弁会社の設立などで協力する形態である。各社が独立性を保ったまま互いの強みを補完できる点が、M&Aとの大きな違いになる。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問6(IPA)
M&Aの手段の一つであるMBOに該当するものはどれか。
正解:経営陣による自社の買収
要点:MBOは経営陣が自社を買い取って経営権を得る手法
MBO(Management Buyout)は、その企業の経営陣が自社の株式や事業部門を買い取って経営権を取得する手法である。上場廃止による意思決定の迅速化や、親会社からの事業の切り離しなどの場面で用いられる。買い手が当該企業の経営陣自身である点が特徴である。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問12(IPA)
M&Aに関する記述として,適切なものはどれか。
正解:自社に不足している機能を企業買収などによって他社から取り込み,事業展開を速めること
要点:M&Aは他社を取り込んで時間を買う成長戦略
M&Aは企業の合併・買収を指し、自社に足りない技術・販路・人材などを他社ごと取り込むことで、自前で育てるより短期間に事業を展開できる点に狙いがある。時間を買う成長戦略と表現されることが多い。
出典・参考
公式シラバスの2 経営戦略 > 9. 経営戦略手法 > (2) 経営戦略に関する用語に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。