垂直統合とは?すいちょくとうごう
垂直統合とは、原材料の調達から製造・物流・販売までの流れのうち、自社の前後にある工程(川上の調達や製造、川下の販売など)を自社の中に取り込んで、一貫して手がける戦略。同じ工程にいる同業他社を合併・買収して規模を広げる水平統合と対になる。
最終更新:2026-10-10
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部品や販売を他社に頼っていると、相手の都合で供給が止まったり、売り方を自分で決められなかったり、利益の一部を相手に取られたりする。工程を自社に取り込めば、品質や在庫、価格を自分で管理でき、消費者の反応を素早く企画や生産に反映できる。その代わり、工場や店舗を自前で抱えるので費用が重くなり、環境の変化に身軽に対応しにくくなる。
具体例
ユニクロ(ファーストリテイリング)は、商品の企画から生産の管理、自社店舗での販売までを一貫して手がける製造小売業(SPA)で、店の売れ行きを見て生産量をすぐに調整できる。逆に、同業の大手銀行どうしが合併してメガバンクが生まれたのは、同じ工程の同業を束ねる水平統合の例である。
試験での引っ掛け
垂直と水平の向きの取り違えが定番。垂直は「工程の上流(原材料・製造)や下流(販売)に伸ばす」、水平は「同じ工程の同業を取り込む」。「製品の企画から製造、販売までを垂直統合した製造小売業」はSPAの説明。SPAは自社工場を持たず製造を外部の工場に頼む会社も多いが、企画から販売までを自社で一貫して管理するので垂直統合に当たる。選択肢に並ぶファブレス(工場を持たず製造を外部に任せる形)やOEM(他社ブランドの製品を作って納める形)は「製造を誰が担うか」の分け方の用語で、工程を取り込む向き(垂直か水平か)を表す語ではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問8(IPA)
企業の事業展開における垂直統合の事例として,適切なものはどれか。
正解:ある大手商社は海外から買い付けた商品の販売拡大を目的に,大手小売店を子会社とした。
要点:垂直統合は川上・川下の機能を取り込むこと。同業統合は水平
垂直統合とは、調達・製造・物流・販売といった価値連鎖の上流や下流の機能を自社の支配下に取り込むことをいう。商社が販売段階を担う小売店を子会社化する行為は、川下工程を取り込む典型例である。同業他社との統合は水平統合であり、区別して覚える。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。