非可逆圧縮とは?ひかぎゃくあっしゅく
非可逆圧縮は、人の目や耳が気づきにくい細かい情報を捨てることでデータ量を大きく減らす圧縮の方式で、圧縮したデータを元とまったく同じ状態には戻せない。写真のJPEG、音楽のMP3、動画のMPEGが代表例。反対に、元どおりに戻せる方式が可逆圧縮(ZIP、PNG、GIFなど)である。ITパスポートでは、ファイル形式の名前と「可逆か非可逆か」「静止画・音声・動画のどれか」の組合せがよく問われる。
最終更新:2026-10-10
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写真や音楽、動画はそのままではデータ量がとても大きく、メールで送ったりスマートフォンに何千枚も保存したりするのは難しかった。人の感覚は細かい色の違いや聞き取りにくい高い音に鈍いので、そこを捨てても見た目や聞こえ方はほとんど変わらない。この性質を利用して、元に戻せなくてもよいと割り切ることで、大幅に小さくできるようにしたのが非可逆圧縮である。
具体例
iPhoneやデジタルカメラで撮った写真をJPEGで保存すると、数分の1から十数分の1程度の大きさになる。ただし同じJPEG画像を開いて編集し保存し直すたびに画質は少しずつ落ちる。Spotifyなどの音楽配信も、非可逆圧縮した音声で通信量を抑えている。逆に、取引先に送る契約書のPDFや見積書のExcelをまとめて送るときはZIP(可逆圧縮)を使い、中身が1文字も変わらないようにする。
試験での引っ掛け
GIFとPNGは可逆圧縮で、JPEGと取り違えやすい。GIFは使える色が最大256色でイラストやアイコン向き、JPEGは写真向きの非可逆圧縮である。また「圧縮率が高いほうが常に良い」は誤りで、文書やプログラムのように1文字でも変わると困るデータには非可逆圧縮は使えない。MIDIは音そのものではなく演奏の情報を記録する形式で、圧縮形式ではない点も選択肢で狙われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問78(IPA)解説で登場
マルチメディアのファイル形式であるMP3はどれか。
正解:音声データのためのファイル圧縮形式
要点:MP3は音声・音楽用の非可逆圧縮形式(動画はMPEG)
MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)は音声・音楽データの圧縮形式で、人の耳が聞き取りにくい成分を削る非可逆圧縮によりデータ量を大幅に減らせる。動画の圧縮形式にはMPEGやAVI、静止画にはJPEGやGIF、ファクシミリ通信の符号化には別の方式が用いられる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。