純資産とは?じゅんしさん
純資産とは、貸借対照表の右下に置かれる、資産の合計から負債の合計を引いた残りの部分。株主が出したお金(資本金)と、過去の利益のうち配当せずに社内へためた分(利益剰余金)が中心で、返さなくてよい自前の資金にあたる。自己資本とほぼ同じ意味で使われ、自己資本比率(自己資本÷総資産)を計算するときは分子に、ROE(Return On Equity:自己資本利益率。利益÷自己資本で、自己資本でどれだけ利益を上げたかを示す)を計算するときは分母になる。
最終更新:2026-10-10
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会社の持ち物(資産)だけを見ても、それが借金で買ったものか自前の資金で買ったものかが分からず、その会社の体力を判断できない。そこで貸借対照表の右側で、いつか返さなければならない負債と、返さなくてよい部分とを分けて示す形が定められた。
具体例
総資産1,000億円のうち、銀行借入などの負債が600億円なら、純資産は400億円で自己資本比率は40%になる。任天堂のように借入が少なく純資産の比率が高い会社は、業績が落ちた年でも返済に追われず、資金繰りが行き詰まりにくい。
試験での引っ掛け
「資産=純資産」ではない。資産は貸借対照表の左側の合計で、純資産はそこから負債を引いた残りである。また純資産が多いことと、手元の現金が多いことは別の話で、純資産に見合う中身が在庫や設備であれば支払いには使えない。利益剰余金も「ためてある現金」ではなく、過去の利益のうち配当しなかった分の累計を示すだけである。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問16(IPA)解説で登場
損益計算書を説明したものはどれか。
正解:一会計期間における経営成績を表示したもの
要点:損益計算書は一定期間の経営成績、貸借対照表は一時点の財政状態
損益計算書は、一会計期間の収益と費用を対応させて利益がどのように生じたかを示す財務諸表で、その期間の経営成績を表す。一定時点の資産・負債・純資産の状態を示すのは貸借対照表、現金の増減を示すのはキャッシュフロー計算書、純資産の変動を示すのは株主資本等変動計算書である。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問10(IPA)
親会社が、子会社を含めた企業集団の決算日における資産と負債、純資産を対比して示すことによって、企業集団の財政状態を表す連結財務諸表はどれか。
正解:連結貸借対照表
要点:決算日時点の財政状態を表すのが連結貸借対照表
決算日という一時点における資産・負債・純資産を対比して財政状態を示す財務諸表が貸借対照表であり、企業集団を対象にしたものが連結貸借対照表である。他の連結財務諸表は一定期間の経営成績や資金の増減、純資産の変動を示すもので、時点の財政状態を表すものではない。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問13(IPA)解説で登場
親会社が、子会社を含めた企業集団の一会計期間の収益と費用の状態を示した連結財務諸表はどれか。
正解:連結損益計算書
要点:収益と費用=損益計算書、一時点の財政状態=貸借対照表
一会計期間の収益と費用、およびそこから計算される利益を表すのは損益計算書であり、企業集団を対象にしたものが連結損益計算書である。貸借対照表は一時点の財政状態、キャッシュフロー計算書は資金の増減、株主資本等変動計算書は純資産の変動を示すもので、収益と費用の状態を示すものではない。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問3(IPA)
企業の財務状況を明らかにするための貸借対照表の記載形式として、適切なものはどれか。
正解:借方:資産の部/貸方:負債の部・純資産の部
要点:貸借対照表は借方が資産、貸方が負債と純資産
貸借対照表は、左側(借方)に資金の運用形態である資産、右側(貸方)に資金の調達源泉である負債と純資産を並べる。資産=負債+純資産という等式が常に成り立つため、左右の合計は必ず一致する。よって借方が資産の部、貸方が負債の部と純資産の部という形式が正しい。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問11(IPA)解説で登場
貸借対照表から求められる,自己資本比率は何%か。
正解:40
要点:自己資本比率=純資産÷総資産、ここでは240÷600で40%
自己資本比率は、総資本(総資産)に占める自己資本(純資産)の割合で、返済不要の資金でどれだけ賄えているかを示す安全性の指標。この表では総資産が流動100+固定500で600百万円、自己資本は株主資本240百万円なので、240÷600=0.4となり40%となる。負債合計360百万円と対比すると、資金の6割を他人資本に頼っている状態と読める。
出典・参考
公式シラバスの1 企業と法務 > 3. 会計・財務 > (1) 会計と財務に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。