特権ID管理とは?とっけんアイディーかんり
特権ID管理とは、利用者の追加や削除、データの全件参照・削除など何でもできてしまう強い権限を持つアカウント(WindowsのAdministrator、UNIX系のrootなど)を、普段使いのアカウントと切り離して厳しく管理する取り組みのこと。使える人を限る、使うたびに申請と上長の承認を求める、貸し出す期間を区切る、操作の記録を残す、の4点が基本になる。ITパスポートでは情報セキュリティの組織的対策の一つとして、業務に必要な最小限の権限だけを与える最小権限の原則や、担当を分ける職務分掌と並べて問われる。
最終更新:2026-10-10
ITパスポートを最短で暗記・合格する →背景
権限の強さと事故の大きさは比例する。一般社員のアカウントが乗っ取られても被害はその人の担当範囲で止まるが、特権IDが乗っ取られれば顧客名簿の全件持ち出しも、記録の消去も一度にできてしまう。しかも管理者が普段の作業から特権IDを使い続けていると、いざというときに誰の操作だったのか区別が付かない。そこで「強い権限は普段は封じておき、必要なときだけ、記録を取りながら短時間だけ貸し出す」という管理の形が生まれた。
具体例
人事部が使う給与システムで、全社員の給与額を閲覧・変更できる管理者アカウントのパスワードを、普段は封筒に入れて金庫で保管しておく。年末調整の設定変更が必要な日だけ、申請書に作業内容と時間を書いて情報システム部長の承認を得たうえで貸し出し、作業後はパスワードを変更して、その日の操作記録を後日突き合わせる。
試験での引っ掛け
「特権IDは部の全員で共有し、いつでも使えるようにしておく」は誤り。共有すると誰の操作か特定できなくなり、責任追跡性が失われる。また特権ID管理は「管理者を1人に減らすこと」ではなく「使える人を限り、使うたびに記録を残すこと」である。日常の業務は一般権限のアカウントで行い、特権IDは必要なときだけ使う、が原則になる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。