商法とは?しょうほう
商法とは、商人の営業と、商売として行われる取引に共通するルールを定めた法律。売買や運送、倉庫、仲立ちといった商取引について、一般のルールである民法よりも取引の速さを重んじた特別な決まりを置いている。会社の設立や取締役会などの決まりは会社法として分かれて独立したが、商行為の一般ルールは今も商法に残っている。
最終更新:2026-10-10
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民法は、個人どうしが時間をかけて取引することを前提に組み立てられている。ところが商売は同じ取引を毎日大量に繰り返すもので、一件ごとに細かく取り決めていては回らない。そこで「黙っていたら承諾とみなす」「代金には当然に利息が付く」といった、速さと安定を優先する例外を商人どうしの取引にだけ適用する法律が置かれた。民法の上に商法があり、さらに会社という組織の話だけを会社法へ切り出した、という三層で覚えると位置づけが崩れない。
具体例
ヤマト運輸の宅急便のように荷物を運ぶ仕事は、商法の運送営業の規定が土台になっており、荷物が壊れたときの責任や賠償の上限、いつまでに申し出なければならないかといった約款の中身がこの規定に沿って作られている。窓口で渡される送り状の裏の細かい文字が、その現れである。
試験での引っ掛け
会社法との切り分けが出題点。取締役会や監査役といった機関設計、株式や配当の話は会社法であって商法ではない。また商法は商人どうしの取引を想定しており、事業者と消費者の取引で消費者を守る仕組みは消費者契約法や特定商取引法という別の法律が担う。個人どうしのフリマアプリでの売買は原則として民法の話になる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。