ナレッジマネジメント・SECIモデルとは?
ナレッジマネジメント・SECIモデルとは、ナレッジマネジメントは個々の従業員が持つ経験・ノウハウ(暗黙知)を組織全体で共有できる形式知に変換・蓄積し活用する経営手法。SECIモデルはその知識変換のプロセスを共同化(Socialization)・表出化(Externalization)・連結化(Combination)・内面化(Internalization)の4段階で説明するモデル。
ITパスポートの過去問では5回出題されています(2009年度〜2016年度)。
なれっじまねじめんと・せきもでる
ナレッジマネジメント・SECIモデルの意味
ナレッジマネジメントは個々の従業員が持つ経験・ノウハウ(暗黙知)を組織全体で共有できる形式知に変換・蓄積し活用する経営手法。SECIモデルはその知識変換のプロセスを共同化(Socialization)・表出化(Externalization)・連結化(Combination)・内面化(Internalization)の4段階で説明するモデル。
ナレッジマネジメント・SECIモデルの具体例
ベテラン技術者の勘や経験を共同作業を通じて他者に伝え(共同化)、それを言語化・マニュアル化し(表出化)、既存の知識と組み合わせて体系化し(連結化)、実践を通じて各自の暗黙知として定着させる(内面化)。
ナレッジマネジメント・SECIモデルは試験でどう引っ掛けられる?
4段階と知識の変換方向の対応を入れ替えた選択肢が定番。共同化=暗黙知→暗黙知、表出化=暗黙知→形式知、連結化=形式知→形式知、内面化=形式知→暗黙知。特に表出化と連結化の取り違えに注意。また目的は形式知にすることで終わりではなく、内面化を経て再び暗黙知へ戻る循環(スパイラル)である点も問われる。
ナレッジマネジメント・SECIモデルと関連する用語
ナレッジマネジメント・SECIモデルが出た過去問
サプライチェーンマネジメントの効果はどれか。
正解:調達から製造、物流、販売までの一連のプロセスを改善し、納期、コストの最適化を図ることができる。
要点:SCMは調達から販売までを通して最適化し納期とコストを改善
SCM(サプライチェーンマネジメント)は、調達・製造・物流・販売という企業間にまたがる一連の流れを一つの鎖としてとらえ、情報を共有して全体最適を図る手法である。その効果は在庫の圧縮、納期短縮、コスト低減といった供給プロセス全体の改善に現れる。販売時点情報の即時把握はPOS、知識の活用はナレッジマネジメント、多様な問合せ対応はCTIやコールセンタの効果である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問12(IPA)トレーサビリティに該当する事例として、適切なものはどれか。
正解:肉や魚に貼ってあるラベルをよりどころに生産から販売までの履歴を確認できる。
要点:トレーサビリティは生産から流通までの追跡可能性
トレーサビリティとは、製品がいつ・どこで・どのように作られ流通したかを記録し、後から追跡できるようにすることをいう。食品では生産者・加工日・流通経路などをラベルや識別番号から遡って確認できる仕組みがこれに当たる。他の選択肢はそれぞれeラーニング、アウトソーシング、ナレッジマネジメントの説明である。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問5(IPA)X社では、工場で長期間排水処理を担当してきた社員の経験やノウハウを文書化して蓄積することで、日常の排水処理業務に対応するとともに、新たな処理設備の設計に活かして…
正解:ナレッジマネジメント
要点:ナレッジマネジメントは暗黙知を形式知にして組織で共有する
ナレッジマネジメントは、個人が経験の中で培った暗黙知を文書などの形式知に変換して組織で共有し、業務改善や新たな価値創造に生かす経営手法である。この事例では、熟練社員のノウハウを文書化して日常業務と設計の両方に活用しており、まさにその考え方にあたる。基幹業務の統合はERP、営業支援はSFA、供給網の最適化はSCMであり、対象が異なる。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問29(IPA)CRMに必要な情報として、適切なものはどれか。
正解:顧客データ、顧客の購買履歴
要点:CRMの土台は顧客属性と購買履歴という個人単位の情報
CRMは顧客との関係を長期的に築き、収益につなげることを目的とした手法である。そのため誰がいつ何を買ったかという顧客個人の属性情報と購買の履歴が不可欠となる。設計図面はCADや製品データ管理、専門家の知識はナレッジマネジメント、販売時点の集計データはPOSによる販売管理が扱う領域であり、顧客個人と結び付いた情報ではない。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問11(IPA)製品やサービスの価値を機能とコストの関係で分析し、機能や品質の向上及びコスト削減などによって、その価値を高める手法はどれか。
正解:バリューエンジニアリング
要点:バリューエンジニアリングは価値=機能÷コストの向上を図る
バリューエンジニアリングは、価値を機能とコストの比として捉え、機能を高めるかコストを下げることで価値の向上を目指す手法である。必要な機能を見極めて不要なコストを削る発想が中心にある。サプライチェーンマネジメントは供給の流れの最適化、ナレッジマネジメントは知識の共有と活用、リバースエンジニアリングは完成品を分解して仕様を読み解く技法である。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問28(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。