スケールアウトとは?すけーるあうと
スケールアウトとは、サーバ(サービスを提供する側のコンピュータ)の台数を増やし、処理を分担させてシステム全体の処理能力を高めること。台数を横に並べて広げるイメージから「横方向の拡張」とも言う。1台の性能そのもの(CPUやメモリ)を強化するスケールアップと対になる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
利用者が増えて処理が追いつかなくなったとき、昔は1台をより高性能な機種へ買い替えるしかなかった。しかし1台の性能には上限があり、高性能な機種ほど値段も急に上がる。手ごろな機械を並べて処理を振り分ければ、必要な分だけ台数を足し、不要になれば減らせる。クラウド(サーバなどのコンピュータをインターネット越しに借りて使う形態)で台数を自動で増減させる仕組みは、この考え方を使っている。
具体例
AmazonのクラウドサービスであるAWS(Amazon Web Services)には、アクセスが増えると同じ構成のサーバを自動で追加し、減れば台数を戻す Auto Scaling という機能がある。ネット通販のサイト(ECサイト。ECは電子商取引)がセールの期間だけサーバを増やし、平常時は元に戻すといった使い方で、ピークに合わせた高価な機械を1年中抱えずに済む。
試験での引っ掛け
向きの取り違えが最も多い。台数を増やすのがスケールアウト(横)、1台の性能を上げるのがスケールアップ(縦)。また、大型の汎用コンピュータから小型のサーバやパソコンへ移し替えるダウンサイジングとは別の話で、選択肢に並べて出される。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問61(IPA)
サーバの性能向上策に関する次の記述中のa, bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 あるシステムで、処理件数の増加に伴い、サーバの処理時間の増大が問題となってい…
正解:a:スケールアウト, b:スケールアップ
要点:台数を増やすのがスケールアウト、性能増強がスケールアップ
性能向上の方法には、機器の台数を増やして処理を分担させる方向と、1台の性能そのものを引き上げる方向の二つがある。前者を横方向の拡張という意味でスケールアウト、後者を縦方向の増強という意味でスケールアップと呼ぶ。ダウンサイジングは大型機から小型機へ移行することを指す別の概念である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。