エンタープライズアーキテクチャとは?えんたーぷらいずあーきてくちゃ
略語の意味
EA=Enterprise Architecture
組織全体の仕事と情報システムを整理して描き、部門ごとではなく全体として最もよい形を目指す考え方
- Enterprise
- 企業・組織
- Architecture
- 設計・構造
エンタープライズアーキテクチャとは、組織全体の業務と情報システムを、ビジネス・データ・アプリケーション・テクノロジという4つの層に分けて描き出し、部門ごとの個別最適ではなく全体最適を目指す設計の考え方。現状と目指す姿の両方を描き、差を埋める道筋を引くところまでを含む。Enterprise Architectureの略で、日本語では全体最適の設計図にあたる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
部署ごとに必要なシステムを別々に入れていくと、同じ顧客情報を各部門が別々に持ち、つなぐたびに費用が掛かる状態になる。どこに重複や無駄があるのかは、全体を同じ枠組みで描き出さなければ見えない。日本では電子政府の推進にあたって行政機関へ導入され、そこから大企業にも広がった経緯がある。ITパスポートでは情報システム戦略の道具として問われる。
具体例
省庁や大企業が、業務の流れ・扱うデータ・使っているシステム・基盤となる技術という4層の対応表を作り、同じ機能のシステムを複数の部署が別々に持っていないかを洗い出して、投資の重複を止める。現状を描いたうえで、目指す姿との差を年次計画に落としていく。
試験での引っ掛け
4層の並びが上から順にビジネス→データ→アプリケーション→テクノロジで、データとアプリケーションを入れ替えた選択肢が定番。現状(As-Is)と理想(To-Be)の差を段階的に埋めていく進め方である点も問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問27(IPA)
企業の業務と情報システムの現状を把握し、目標とするあるべき姿を設定して、全体最適を図りたい。このときに用いられる手法として、適切なものはどれか。
正解:EA (Enterprise Architecture)
要点:EAは現状と目標の姿を対比し全体最適を図る体系的手法
EAは、業務とシステムの現状(As-Is)を把握したうえで目指す姿(To-Be)を描き、その差を埋める移行計画を立てて全体最適を図る手法である。業務・データ・アプリケーション・技術といった複数の体系から組織全体を捉える点が特徴。DOAはデータ中心の設計手法、OOAはオブジェクト指向の分析手法、SOAはサービス単位でシステムを組み立てる考え方で、いずれも全体像の設計手法とは位置づけが異なる。
出典:平成29年度 春期 ITパスポート試験 問7(IPA)
エンタープライズアーキテクチャ(EA)の説明として,最も適切なものはどれか。
正解:現状の業務と情報システムの全体像を可視化し,将来のあるべき姿を設定して,全体最適化を行うためのフレームワーク
要点:EAは現状と将来像を可視化し全体最適を図る枠組み
EAは、業務・データ・アプリケーション・技術といった階層で組織の現状(As-Is)を可視化し、目指す姿(To-Be)を描いて移行計画に落とし込む全体最適化のフレームワークである。個別システムの改善ではなく、組織全体の整合を取る点に主眼がある。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問31(IPA)
EA(Enterprise Architecture)で用いられる、現状とあるべき姿を比較して課題を明確にする分析手法はどれか。
正解:ギャップ分析
要点:ギャップ分析は現状とあるべき姿の差から課題を出す
EAでは、業務やシステムの現状の姿と、目指すべき将来の姿をそれぞれ体系的に描き、両者を突き合わせる。この差分を洗い出して、埋めるべき課題と移行の道筋を明らかにする分析をギャップ分析という。あるべき姿を先に定めてから現状との差を測る点が、この手法の要点である。
出典:令和4年度 秋期 ITパスポート試験 問7(IPA)
業務と情報システムを最適にすることを目的に,例えばビジネス,データ,アプリケーション及び技術の四つの階層において,まず現状を把握し,目標とする理想像を設定する。…
正解:EA (Enterprise Architecture)
要点:EAは業務・データ・アプリ・技術の四階層で全体最適を図る
EA(エンタープライズアーキテクチャ)は、組織の業務と情報システムをビジネス・データ・アプリケーション・技術の四つの体系で捉え、現状(As-Is)と理想(To-Be)を描いて差分を埋める移行計画を立てる最適化手法です。四階層で整理し現状と理想の乖離を分析するという記述がEAの定義そのものにあたります。
出典:令和4年度 秋期 ITパスポート試験 問53(IPA)
a~dのうち,システム監査人が,合理的な評価・結論を得るために予備調査や本調査のときに利用する調査手段に関する記述として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか…
正解:b, c, d
要点:監査の調査手段はヒアリング・文書閲覧・CAAT
システム監査人が証拠を集める手段には、関係者へのヒアリング、規程や記録などの資料・文書の閲覧、そしてテストデータ法(用意したデータで処理結果を確かめる)や監査モジュール(システムに組み込む監査用プログラム)といったコンピュータ利用監査技法(CAAT)があります。したがってb・c・dが該当します。EAは業務とシステムの全体最適を図る設計の枠組みであって、監査の調査手段ではありません。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。