配当性向とは?はいとうせいこう
配当性向とは、その期の利益のうち、どれだけを配当として株主に還元したかを示す指標。「配当金総額÷当期純利益×100」(または1株当たり配当金÷1株当たり純利益×100)で計算する。高いほど株主還元に積極的だが、その分手元に残る資金は少なくなる。
FP3級を最短で暗記・合格する →配当性向の具体例は?
当期純利益50億円のうち20億円を配当に回した会社の配当性向は40%。残り30億円は設備投資や内部留保に使われる。長く持つつもりなら、配当をもらうか会社の成長に再投資してもらうか、という見方ができる。
配当性向は試験でどう引っ掛けられる?
配当利回り(分母は株価)との取り違えが最頻出。配当性向の分母は純利益。また配当性向が100%を超えることもあり、その場合は利益以上に配当を出しているため、いずれ減配になる可能性がある。
配当性向と関連する用語は?
配当性向が出た過去問は?
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和8年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問42(IPA)
下記の〈X社のデータ〉に基づいて計算したX社の配当性向は( ① )、配当利回りは( ② )である。〈X社のデータ〉株 価 : 2,000円1株当たり年間配当金 …
正解:① 40% ② 2%
要点:性向は利益で割る、利回りは株価で割る
配当性向は「もうけのうちどれだけを配当に回したか」を示す指標で、1株当たり年間配当金÷1株当たり純利益。40円÷100円=40%です。配当利回りは「株価に対して配当が何%か」を示し、1株当たり年間配当金÷株価。40円÷2,000円=2%になります。どちらも分子は配当金なので、分母が利益なら配当性向、株価なら配当利回り、と分母で見分けます。1株当たり純資産1,000円はPBRを求めるための数字で、この問題では使いません。
出典:令和7年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問6(IPA)解説で登場
下記<資料>に基づくWA株式会社の投資指標に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととし、計算結果について…
正解:株価収益率(PER)は60倍である。
要点:PERは利益、PBRは純資産で株価を割る
誤っているものを選ぶ問題です。PER(株価収益率)=株価÷1株当たり当期純利益=1,500÷200=7.5倍なので、60倍とする1が誤りで、これが答えです。PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株当たり純資産=1,500÷1,800=0.8333…→0.83倍で正しい。配当性向=1株当たり年間配当金÷1株当たり当期純利益×100=25÷200×100=12.50%で正しい。分母が利益なのか純資産なのかで指標が変わるので、掛け違えないよう注意します。
出典:令和8年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問6(IPA)解説で登場
下記<資料>に基づくWA株式会社の投資指標の値の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。
正解:株価純資産倍率(PBR)1.25倍 株価収益率(PER)10.0倍
要点:PBRの分母は純資産、PERの分母は利益
どちらも「株価が1株当たりの何かの何倍か」を見る指標で、分母が純資産ならPBR、利益ならPERと覚える。PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株当たり純資産=2,500円÷2,000円=1.25倍。PER(株価収益率)=株価÷1株当たり当期純利益=2,500円÷250円=10.0倍。資料の1株当たり年間配当金50円は、配当利回りや配当性向を求めるときの数字で、ここでは使わない。
出典・参考
最終更新:2026-08-30/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。