退職所得控除とは?たいしょくしょとくこうじょがく
退職所得控除とは、退職所得を計算するときに収入から差し引く額。勤続20年以下は「40万円×勤続年数」(最低80万円)、20年超は「800万円+70万円×(勤続年数−20年)」。勤続年数の1年未満の端数は切り上げるのが重要な決まり。
FP3級を最短で暗記・合格する →退職所得控除の具体例は?
勤続10年半で退職した人は11年として計算し、40万円×11年=440万円。勤続35年なら800万円+70万円×15年=1,850万円が控除される。長く勤めるほど1年あたりの控除が増える仕組み。
退職所得控除は試験でどう引っ掛けられる?
端数は「切り捨て」ではなく「切り上げ」。勤続20年1か月でも21年として扱う。また「退職所得の受給に関する申告書」を出さないと一律20.42%が源泉徴収され、控除が反映されないので確定申告が必要になる。
退職所得控除と関連する用語は?
退職所得控除が出た過去問は?
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和8年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問4(IPA)解説で登場
確定拠出年金の個人型年金の老齢給付金は、年金として受け取る代わりに、一時金として一括で受け取ることができる。
正解:正しい(〇)
要点:iDeCoは一時金・年金・併用から選べる
〇。iDeCo(個人型確定拠出年金)で積み立てたお金は原則60歳以降に受け取りますが、受け取り方は「年金として分割」「一時金として一括」「両方の併用」から選べます。一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除が使え、どちらにも税の優遇があります。会社の退職金が多い人は年金受取、少ない人は一時金受取が有利になりやすいなど、受け取り方しだいで手取りが変わるのがiDeCoの特徴です。自分の状況に合わせて選べる点を押さえておきます。
出典:令和8年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問46(IPA)
給与所得者が30年間勤務した会社を定年退職し、退職金2,500万円の支給を受けた場合、所得税における退職所得の金額の計算上、退職所得控除額は( )となる。
正解:800万円+70万円×(30年-20年)=1,500万円
要点:20年までは40万円、超えた分は70万円
退職金は長年働いたことへの後払いなので、税負担が軽くなるよう大きな控除が用意されています。退職所得控除額は、勤続20年までは1年あたり40万円、20年を超えた部分は1年あたり70万円。勤続30年なら800万円(40万円×20年)+70万円×(30年-20年)=1,500万円です。退職金2,500万円からこの1,500万円を引いた1,000万円を、さらに2分の1にした500万円が退職所得になります。
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問16(IPA)解説で登場
会社員の近藤さんの退職に係るデータが下記<資料>のとおりである場合、近藤さんの所得税における退職所得の金額として、正しいものはどれか。なお、近藤さんは役員であっ…
正解:1,170万円
要点:退職所得=(収入-控除)×1/2、20年超は年70万円
退職所得=(収入金額-退職所得控除額)×1/2で計算します。退職所得控除額は勤続年数で決まり、20年以下は40万円×勤続年数、20年超は800万円+70万円×(勤続年数-20年)。近藤さんは勤続38年なので、800万円+70万円×18年=800万円+1,260万円=2,060万円。これを退職一時金から引いて(4,400万円-2,060万円)=2,340万円、さらに1/2を掛けて1,170万円が退職所得の金額です。役員ではなく勤続5年超なので、1/2を掛ける扱いがそのまま使えます。よって選択肢2が正解。
出典・参考
最終更新:2026-08-30/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。