繰上げ支給・繰下げ支給とは?くりあげしきゅう・くりさげしきゅう
繰上げ支給・繰下げ支給とは、老齢年金の受給開始を、原則の65歳より早めたり遅らせたりする制度。繰上げは60歳から可能で1か月あたり0.4%減額(最大60月で24%減)、繰下げは75歳まで可能で1か月あたり0.7%増額(最大120月で84%増)。減額・増額は一生続く。
FP3級を最短で暗記・合格する →繰上げ支給・繰下げ支給の具体例は?
年額100万円の老齢基礎年金を60歳から受け取ると76万円に減り、生涯その額のまま。逆に70歳まで待てば142万円に増える。早くもらうか長くもらうかは寿命次第で、損益が分かれるのはおおむね81歳前後、という目安で説明されることが多い。
繰上げ支給・繰下げ支給は試験でどう引っ掛けられる?
繰上げは老齢基礎年金と老齢厚生年金を同時に行う必要があるが、繰下げは別々にできる。また繰上げをすると寡婦年金が受けられなくなる、障害基礎年金を請求できなくなるなどの不利があり、いったん請求すると取り消せない。
繰上げ支給・繰下げ支給と関連する用語は?
繰上げ支給・繰下げ支給が出た過去問は?
出典:令和6年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問33(IPA)
60歳0カ月で老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をし、支給開始を60カ月繰り上げた場合、老齢基礎年金の減額率は( )となる。
正解:24%
要点:繰上げは1カ月0.4%減・60カ月で24%減
老齢基礎年金は原則65歳から。早くもらう繰上げをすると1カ月早めるごとに0.4%減り、その減額は一生続きます。60歳0カ月は65歳より60カ月早いので、0.4%×60カ月=24%の減額です。逆に遅らせる繰下げは1カ月0.7%増で、75歳まで最大84%増えます。なお0.4%は1962年4月2日以後生まれの人の率で、それより前の生まれは1カ月0.5%(60カ月で30%減)が適用されます。
出典:令和7年度 3級FP技能検定(ファイナンシャル・プランニング)試験 問33(IPA)
65歳到達時に老齢基礎年金の受給資格期間を満たしている者が、70歳0カ月で老齢基礎年金の繰下げ支給の申出をし、支給開始を60カ月繰り下げた場合、老齢基礎年金の増…
正解:42%
要点:繰下げは1カ月0.7%増・5年で42%
年金を65歳より遅くもらう「繰下げ」は、1カ月遅らせるごとに0.7%ずつ増え、その増えた額が一生続きます。70歳=5年(60カ月)遅らせると0.7%×60カ月=42%増。逆に早くもらう「繰上げ」は1カ月0.4%ずつ減り、こちらも一生戻りません。長生きしそうなら繰下げが有利になるため、増減率の数字はセットで覚えておく必要があります。
出典・参考
最終更新:2026-08-30/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。