縮退運転(フォールバック運用)とは?しゅくたいうんてん
縮退運転(フォールバック運用)とは、障害が起きたときに全面停止させず、機能や性能を落として重要な業務だけを続ける運用。どの機能を止めてどれを残すかを事前に決めておくことが要点で、性能を下げてでも動かし続けるフェールソフトの考え方を手順に落としたものにあたる。復旧後に止めていた分を追いつかせる再投入まで含めて設計する。
最終更新:2026-10-09
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機器を二重三重に用意すれば止まらないが、費用は台数の分だけ増える。かといって全面停止させると、本来なら続けられたはずの受注や窓口対応まで巻き添えで止まる。この費用と影響の板挟みを調停するのが縮退運転で、業務にあらかじめ重要度の順位を付けておき、資源が足りないときは下位から切る。基本情報では、可用性の設計と事業継続の両方の文脈で出てくる。
具体例
JR東日本のSuicaは、改札機とカードの側だけで残高の引き落としが完結する方式をとっており、センターとの通信が途切れても改札を通す処理は続けられる。通信が戻ってから取引の記録をまとめて送る作りになっている。
試験での引っ掛け
縮退運転は復旧そのものではなく、影響を抑える暫定の姿である。安全な側に倒して止めるフェールセーフとは向きが逆で、縮退運転は落としてでも動かし続けるフェールソフトの側に属する。暫定のまま業務が回ると恒久対策が先送りになるため、問題管理へ確実に引き継ぐ。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問13(IPA)
デュアルシステムの説明として、最も適切なものはどれか。
正解:同じ処理を行うシステムを二重に用意し、処理結果を照合することで処理の正しさを確認する。どちらかのシステムに障害が発生した場合は、縮退運転によって処理を継続する。
要点:デュアルシステムは2系で同じ処理をし結果を照合する二重系
デュアルシステムは同じ構成の系を2組用意して同一処理を並行実行させ、結果を突き合わせて正しさを確認する方式である。照合により誤りを検出できるうえ、片系が故障しても残った系だけで処理を続ける縮退運転が可能で、高い信頼性が求められる業務に用いられる。待機系を持つデュプレックスシステムとの違いを押さえたい。
出典:令和4年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問13(IPA)
仮想化マシン環境を物理マシン20台で運用しているシステムがある。次の運用条件のとき、物理マシンが最低何台停止すると縮退運転になるか。 〔運用条件〕 (1) 物理…
正解:5
要点:総使用量を残存台数で割り、90%を超える台数を探す
20台が各70%を使っているので、システム全体の資源使用量は70×20=1,400に相当する。k台が停止すると残る20−k台でこれを均等に分け合うため、1台当たりは1,400÷(20−k)となる。k=4なら1,400÷16=87.5%で条件を満たすが、k=5では1,400÷15≒93.3%となり90%を超えるので縮退運転に入る。したがって最低5台である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。