フェールソフトとは?ふぇーるそふと
フェールソフトとは、故障が起きたとき、壊れた部分を切り離し、機能や性能を落としてでもシステム全体の動作を続ける設計の考え方。全部止まるか、能力を下げて動き続けるかの二択で後者を選ぶ。このとき能力を落として動かすことを縮退運転(フォールバック)と呼び、どの機能は落としてよく、どの機能は必ず残すかを前もって決めておくのが実体になる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
信頼性設計のうち、故障は起きる前提で影響を抑える側(フォールトトレランス)の考え方の一つ。同じく故障後の振る舞いを決めるフェールセーフ(安全側に止める)と対で問われる。fe の過去問では、信頼性・可用性(使いたいときに使えること)の観点の項目として、セキュリティの観点のアクセス管理と区別させる形でも出た(fe-2016a-am-58)。
具体例
旅客機のボーイング 787 などの双発機は、エンジンが 1 基止まっても残る 1 基で最寄りの空港まで飛び続けられるように作られている。速度や高度は落ちるが、飛ぶという機能は保つ点がフェールソフトにあたる。
試験での引っ掛け
フェールセーフとの向きの逆転が狙われる。「安全な状態で停止させる」はフェールセーフ、「機能を落として稼働を続ける」はフェールソフト。また、二重化で故障の影響そのものを無くして元の性能のまま動き続けるのはフォールトトレラントの説明で、性能が落ちるかどうかが見分けどころ(fe-2016a-am-46)。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問58(IPA)解説で登場
“システム管理基準”に基づいて,システムの信頼性,安全性,効率性を監査する際に,システムが不正な使用から保護されているかどうかという安全性の検証項目として,最も…
正解:アクセス管理機能の検証
要点:不正使用からの保護はアクセス管理機能で確認する
システムが不正な使用から守られているかという安全性の観点では、誰がどの資源にアクセスできるかを制御する仕組みが適切に働いているかを確かめる必要がある。したがってアクセス管理機能の検証が該当する。フェールソフトやフォールトトレラント、リカバリは、いずれも障害に対する信頼性・可用性の観点の項目である。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問46(IPA)解説で登場
安全性や信頼性を確保するための設計のうち,フールプルーフに該当するものはどれか。
正解:利用者が誤った操作をしても,システムに異常が起こらないようにする。
要点:フールプルーフは人の誤操作を前提に設計で防ぐ
フールプルーフは、利用者が誤った操作をしても危険な状態にならないよう、あらかじめ設計で防いでおく考え方である。想定外の入力を受け付けない、扉が閉まっていないと動かないといった作り込みが該当する。故障が起きた後の振る舞いを定めるフェールセーフやフェールソフト、冗長化のフォールトトレランスとは着眼点が異なる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。