フォールトトレラントとは?ふぉーるととれらんと
フォールトトレラントとは、システムの一部が故障しても、全体としては機能を止めずに動き続けられるようにする設計の考え方、またはそう作られたシステム。装置や経路を二重化(冗長化)して、1 か所が壊れても代わりが処理を引き継ぐことで実現する。実現に不可欠なのは「構成要素の冗長化」で、ここが試験で直接問われる(fe-2018h-am-13)。
最終更新:2026-10-10
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信頼性設計は、部品の品質を上げて故障を起こさないフォールトアボイダンスと、故障は起きる前提で備えるフォールトトレランスの二つの方向がある。フォールトトレラントは後者を代表する語で、安全側に止めるフェールセーフや、機能を落として続けるフェールソフトも、故障は起きる前提で備えるこの方向の考え方にあたる。人の誤操作を防ぐフールプルーフは、起点が故障ではなく人の操作ミスなので、別の系統として区別する。シラバスでは、冗長化やフォールトトレラント設計を検討してハードウェア構成を決めることも挙げられている。
具体例
Google や Amazon のクラウドサービスでは、同じデータを複数のデータセンターにコピーして持ち、1 か所の設備が止まっても別の場所が処理を続ける構成がとられている。銀行の勘定系システムも、サーバを二重化してどちらかが故障しても取引を止めない作りになっている。
試験での引っ掛け
フェールソフトとの区別が狙われる。フォールトトレラントは冗長化によって故障の影響を外から見えないようにし、機能を保ち続ける。フェールソフトは機能や性能を落として続ける。また、似た名前のフォールトアボイダンスは「故障そのものを起こさない」方向で、考え方が逆。「二重化」「冗長化」が書かれていればフォールトトレラント側と見てよい(fe-2017a-am-13)。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問58(IPA)解説で登場
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問13(IPA)
フォールトトレラントシステムを実現する上で不可欠なものはどれか。
正解:システム構成に冗長性をもたせ、部品が故障してもその影響を最小限に抑えることによって、システム全体には影響を与えずに処理が続けられるようにする。
要点:フォールトトレラントの前提は冗長構成による処理の継続
フォールトトレラントは、故障が起きてもシステム全体としては機能を保ち続けるという考え方である。これを実現するには装置や経路を二重化するなど構成に冗長性を持たせ、一部が壊れても他が肩代わりできるようにしておくことが欠かせない。ログ取得やバックアップは復旧を助ける手段であり、故障中も動き続けることそのものは保証しない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。