リピータとは?りぴーた
リピータとは、OSI基本参照モデルの物理層(第1層)で動作し、ケーブルを伝わるうちに弱くなったりゆがんだりした電気信号を増幅・整形して中継し、伝送できる距離を延ばす装置。信号をそのまま流すだけで、MACアドレスやIPアドレスは解釈しない。そのため、リピータでつないだ範囲はすべて同じ衝突(コリジョン:複数の機器が同時に送信して信号がぶつかり、壊れること)の範囲になり、どこか1台が送信している間は、ほかの機器が送るとぶつかり得る。複数のポートを持つリピータがリピータハブ(ハブ)。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
LANのケーブルは長くなるほど信号が弱まり、一定の長さを超えると正しく届かなくなる。広い建物や離れた部屋をつなぐには、途中で信号を元の強さに戻す装置が必要だった。
具体例
100BASE-TX のLANケーブルは1区間100mまでなので、大学の体育館の奥まで配線するときなどに、途中にリピータ(リピータハブ)を置いて信号を立て直す。LAN間接続装置は層で区別され、リピータ=第1層(物理層)、ブリッジ・L2スイッチ=第2層(データリンク層、MACアドレスで中継)、ルータ・L3スイッチ=第3層(ネットワーク層、IPアドレスで経路選択)、ゲートウェイ=第4層以上(プロトコルの変換)となる。
試験での引っ掛け
「リピータは MAC アドレスを見て中継先を選ぶ」はブリッジの説明で誤り。リピータは宛先を一切見ない。また、リピータは衝突の範囲を分けない(分けるのはブリッジやスイッチ)。どの装置がどの層で何を見て中継するかの組合せが、そのまま選択肢の正誤になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問32(IPA)解説で登場
ネットワーク機器の一つであるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の特徴として、適切なものはどれか。
正解:受信したパケットを、宛先MACアドレスが存在するLANポートだけに転送する。
要点:L2スイッチはMACアドレスを学習し宛先ポートにだけ転送する
レイヤ2スイッチは受信フレームの送信元MACアドレスとポートの対応をMACアドレステーブルに学習し、宛先MACアドレスが登録済みならそのポートにだけフレームを送り出す。これにより無関係なポートへ余計なトラフィックが流れず、衝突も減って効率が上がる。全ポートへ中継するのは旧来のリピータハブの動作である。
出典:平成29年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問31(IPA)解説で登場
OSI基本参照モデルのトランスポート層以上が異なるLANシステム相互間でプロトコル変換を行う機器はどれか。
正解:ゲートウェイ
要点:リピータ→ブリッジ→ルータ→ゲートウェイの順に上位層を扱う
OSI基本参照モデルでは、中継機器がどの層まで解釈するかで役割が分かれます。ゲートウェイはトランスポート層より上位の内容まで解釈し、異なるプロトコル体系の間で変換を行う機器です。物理層はリピータ、データリンク層はブリッジ、ネットワーク層はルータが担当します。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問32(IPA)
LAN間接続装置に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:リピータは,同種のセグメント間で信号を増幅することによって伝送距離を延長する。
要点:リピータ=物理層、ブリッジ=MAC、ルータ=IPで中継する
リピータは物理層の装置で、減衰した電気信号を増幅・整形して送り出すだけの働きをする。信号の中身は解釈しないため、同じ種類のセグメントをつないで伝送距離を延ばす用途に使われる。
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問32(IPA)
メディアコンバータ、リピータハブ、レイヤ2スイッチ、レイヤ3スイッチのうち、レイヤ3スイッチだけがもつ機能はどれか。
正解:ネットワーク層において、宛先アドレスに従って適切なLANポートにパケットを中継する機能
要点:レイヤ3スイッチだけがネットワーク層のアドレスで転送する
レイヤ3スイッチはOSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、IPアドレスを見てパケットを転送する(ルーティング機能をもつ)点が特徴である。レイヤ2スイッチはMACアドレスというデータリンク層の情報しか見ない。リピータハブとメディアコンバータは物理層の装置で、信号の増幅・中継や伝送媒体の変換を行うにとどまる。
出典:令和6年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問8(IPA)
LAN間接続装置に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:リピータは、同種のセグメント間で信号を増幅することによって伝送距離を延長する。
要点:リピータは物理層で信号を増幅し伝送距離を延ばす
リピータは物理層で動作し、減衰した信号を増幅・整形して同種のセグメント間で中継することで伝送距離を延ばす装置である。上位層のアドレスは解釈しない。各装置がどの階層でどのアドレスを見るかを整理して覚えるとよい。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。