MPLSとは?えむぴーえるえす
MPLS(Multi-Protocol Label Switching:マルチプロトコルラベルスイッチング)は、通信事業者の広域網の中でパケットに「ラベル」という短い番号札を付け、途中の機器はその札だけを見て次の行き先へ流す転送技術。宛先IPアドレスを機器ごとに調べ直さずに済むので速く、ラベルで通り道(LSP:ラベルスイッチパス)を決め打ちできるため、企業の拠点どうしを結ぶ閉域網(IP-VPN)や経路の制御に使われる。
最終更新:2026-10-09
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会社の本社と支店を結ぶには、昔は1本ずつ専用線を引くしかなく高価だった。安いインターネットは誰の通信も混ざる。そこで通信事業者の網の中に「契約者ごとの通り道」を作る仕組みが求められ、入口でラベルを付けて仕分けるMPLSが1990年代末に生まれた。当時のルータは宛先IPの表引きが遅かったので、表引きを入口の1回だけにして中は札の張り替えだけにした発想でもある。基本情報ではネットワーク方式の中で、広域ネットワーク(WAN)サービスの中身として選択肢に出る。
具体例
NTTコミュニケーションズの「Arcstar Universal One」やKDDIの「KDDI IP-VPN」のような企業向けIP-VPNサービスの中身がMPLSで、全国の店舗と本部を1つの閉じた網でつなぐ。利用する会社側のルータは普通にIPパケットを出すだけで、ラベルは通信事業者の網の入口で付き、出口で外れるため、利用者はラベルの存在を意識しない。
試験での引っ掛け
ラベルはIPヘッダ(宛先などを書いた見出し部分)の中に書くのではなく、IPヘッダと、イーサネットなどデータリンク層のヘッダの間に挟む(第2層と第3層の間なので「レイヤ2.5」と呼ばれる)。速さの理由は「宛先IPアドレスを経路表から調べ直す手間を、途中の機器で毎回かけない」ことで、暗号化ではない。IP-VPNは他の契約者と混ざらない閉域網だが通信を暗号化はしない点で、インターネット上で暗号化するインターネットVPN(IPsec(IP Security:IPの層で通信を暗号化する仕組み)など)と取り違えやすい。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。