網羅基準とは?もうらきじゅん
網羅基準とは、ホワイトボックステスト(プログラムの中身を見て行うテスト)で、テストケースがプログラムのどこまでを通したかを測る基準。主なものは、すべての命令を 1 回以上実行する命令網羅、すべての分岐で真と偽の両方を通す判定条件網羅(分岐網羅)、判定の中の各条件の真と偽を通す条件網羅、条件の真偽の組合せをすべて試す複数条件網羅。試験では、流れ図を見て「その基準を満たす最少のテストケース数」を数える問題が出る。
最終更新:2026-10-10
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テストを何件やれば十分かを、件数ではなく「コードのどこまでを通したか」で決めるための物差し。基準を決めておくと、テストの抜けを客観的に見つけられる。
具体例
航空機のソフトウェアの規格 DO-178C は、最も重要度の高いソフトウェアに、条件ごとに判定結果への影響を確かめる MC/DC という厳しい網羅基準を求めている。
試験での引っ掛け
命令網羅と判定条件網羅の数え違いが定番。if 文の真の側にだけ処理がある場合、命令網羅は真を通す 1 件で満たせるが、判定条件網羅は偽の側も通す必要がある。分岐の全組合せを数えるのは複数条件網羅に近い考え方で、命令網羅としては多すぎる(fe-2016h-am-49)。網羅基準はブラックボックステスト(同値分割・限界値分析)の基準ではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問49(IPA)
プログラムの流れ図で示される部分に関するテストデータを、判定条件網羅(decision coverage)によって設定した。このテストデータを複数条件網羅(mu…
正解:(A=7, B=0), (A=8, B=2)
要点:複数条件網羅は各条件の真偽の全組合せを満たす
判定条件は「A>6」と「B=0」の二つで、複数条件網羅では両条件の真偽の4通りをすべて満たす必要がある。既存データは(4,1)が偽・偽、(5,0)が偽・真なので、残る真・真と真・偽を補う必要があり、(7,0)と(8,2)がそれに当たる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。