継承とは?けいしょう
継承とは、既にあるクラス(データの項目と処理をひとまとめにした、いわば設計図)の属性(持つデータの項目)とメソッド(持つ処理)を引き継いで新しいクラスを作る仕組み。引き継がれる側をスーパクラス、引き継ぐ側をサブクラスと呼ぶ。共通する部分を上位に1度だけ書き、下位には異なる部分だけを書けばよいので、同じ記述の重複が減り、仕様変更で直す場所も1か所にまとまる。インヘリタンスともいう。
最終更新:2026-10-09
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似た機能のクラスを個別に作ると、共通部分が何本にも複製され、仕様変更のたびに全部を同じように直さなければならない。1か所でも直し忘れると動きが食い違う。共通部分を上位に置いて参照させれば複製そのものが無くなる——この重複の排除が狙いで、同じ呼び出しが対象ごとに違う動きをする多相性と組み合わせて再利用の柱になる。
具体例
図形クラスに座標・色の属性と面積を求めるメソッドを用意し、円クラスと長方形クラスがそれを引き継ぐ。面積の計算方法だけを各クラスで書き換え、座標と色は上位の記述をそのまま使う。JavaのすべてのクラスがObjectクラスを引き継いでいるのも同じ仕組み。
試験での引っ掛け
「AはBの一種である」というis-aの関係が成り立たない場面で使うと設計が破綻する。部品として持つhas-aの関係は継承ではなく、集約(部品が全体から独立して存在できる持ち方)やコンポジション(全体が無くなると部品も無くなる強い持ち方)で表す。クラス図でも、汎化・特化(一般的なクラスとその特殊な形の関係=継承)を表す記号と集約の記号は別物として問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 基本情報技術者試験 午前 問46(IPA)解説で登場
オブジェクト指向において、あるクラスの属性や機能がサブクラスで利用できることを何というか。
正解:継承
要点:継承は上位クラスの属性・操作を下位クラスが引き継ぐ
継承(インヘリタンス)は、上位クラスで定義した属性や操作を下位クラスが引き継いで利用できる仕組みである。共通部分を上位クラスにまとめられるため、記述の重複を減らし、拡張しやすい構造を作れる。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (9) ソフトウェア設計手法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。