構造化分析とは?こうぞうかぶんせき
構造化分析とは、業務やシステムを「データの流れ」と「データを加工する処理(プロセス)」に注目して DFD(データフロー図)に描き、大きな処理を段階的に細かい処理へ分解しながら要求を整理する分析手法。DFD に加えて、図に出てくるデータの中身を定義するデータディクショナリと、最も細かい処理の中身を書くプロセス仕様(ミニスペック)を作る。処理(機能)を中心に見るので、プロセス中心アプローチ(POA)の代表的な手法とされる。
最終更新:2026-10-10
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業務の要求を文章だけの分厚い仕様書に書くと、どのデータがどこから来てどこへ行くのかが読み取れず、読み手によって解釈が割れた。抜けや矛盾も見つけにくい。そこで、データの流れを図で描き、全体の図から部分の図へと段階的に詳しくしていくことで、要求を見える形にして関係者で確かめられるようにしたのが構造化分析で、1970 年代に広まった。
具体例
Amazon のようなネット通販の注文受付を DFD で描くと、外部実体の「顧客」から「注文情報」が矢印(データフロー)で「注文を受け付ける」という処理(丸)に入り、処理の結果が「注文ファイル」(データストア、二本線)に書き込まれ、「在庫を引き当てる」処理が在庫ファイルを読む、という形になる。次の段階では「注文を受け付ける」の丸を「入力を確かめる」「金額を計算する」などに分解した図を描く。過去問では、DFD 中の丸が何を表すか(処理=プロセス)が問われている。
試験での引っ掛け
DFD はデータの流れを表す図で、処理の順序や条件分岐、繰返しといった制御は表さない。ここを流れ図と混同した選択肢がよく出る。DFD の 4 つの記号(丸=プロセス、矢印=データフロー、二本線=データストア、四角=外部実体)の対応も問われる。名前の似た構造化設計(プログラムをモジュールに分割する設計)、構造化プログラミング(順次・選択・繰返しの 3 つの構造で書く考え方)とは段階も対象も違う。データと処理をひとまとめにして捉えるのはオブジェクト指向分析である。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問45(IPA)
図は、構造化分析法で用いられるDFDの例である。図中の“〇”が表しているものはどれか。
正解:プロセス
要点:DFDの丸はプロセス、矢印はデータフロー、二本線はストア
DFDは四つの記号で構成される。丸はデータに対する処理そのものを表すプロセス、矢印はデータフロー、二本線はデータストア、四角は外部実体(源泉と吸収)である。図の丸はデータを受け取って加工し次へ渡す位置にあるので、プロセスに当たる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。