封じ込めとは?ふうじこめ
封じ込めとは、セキュリティインシデント(情報漏えいやマルウェア感染などの事故)が起きたとき、被害がほかの機器や部署へ広がらないように、まず範囲を区切って止める初動の対応。感染した PC をネットワークから外す、乗っ取られたアカウントを止める、といった行動を指す。一般にインシデント対応は「検知 → 封じ込め → 根絶(原因の除去)→ 復旧 → 再発防止」の順で進む。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
感染したマルウェアの駆除や原因の調査には時間がかかる。その間に被害が社内全体へ広がると、取り返しがつかなくなる。そこで「直す」より先に「広げない」を置く考え方が、CSIRT(シーサート:組織の中でセキュリティ事故に対応するチーム)の対応手順の中心になっている。
具体例
2024年6月、KADOKAWA グループはランサムウェア(データを暗号化して身代金を要求するマルウェア)を含む攻撃を受け、被害の拡大を防ぐためにデータセンターのサーバーを停止し、ネットワークを遮断した。その結果ニコニコ動画などのサービスも止まり、復旧までに長い期間がかかった。止めて広げないことが封じ込めにあたる。
試験での引っ掛け
根絶・復旧との順番の入れ替えが定番。封じ込めは原因を取り除く前の「広げない」段階で、マルウェアの除去は根絶、業務を元に戻すのは復旧。また、日常の監視・分析を担う SOC(セキュリティ監視センター)や、自社製品の脆弱性に対応する PSIRT と、事故の対処を担う CSIRT の役割も取り違えさせる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問42(IPA)解説で登場
CSIRTの説明として、適切なものはどれか。
正解:企業内・組織内や政府機関に設置され、情報セキュリティインシデントに関する報告を受け取り、調査し、対応活動を行う組織の総称である。
要点:CSIRTはセキュリティ事故の受付・調査・対応を担うチーム
CSIRT(Computer Security Incident Response Team)は、組織内で発生した情報セキュリティ事故の届出を受け付け、原因を調査し、封じ込めや復旧、再発防止までの対応を担うチームの総称である。企業内、政府機関、地域単位など設置形態は様々で、平時には脆弱性情報の収集や注意喚起も行う。
出典:令和8年度 公開問題 基本情報技術者試験 科目A 問10(IPA)解説で登場
情報セキュリティに関する専門組織の説明のうち,CSIRTの説明として,最も適切なものはどれか。
正解:発生したセキュリティインシデントに対し,インシデント対応を行う組織
要点:CSIRTは発生したインシデントへの対応を担う組織
CSIRTは、実際に発生したセキュリティインシデントに対応することを主な役割とする組織である。検知後の初動対応、被害の封じ込め、復旧、再発防止まで一連の対処を担う。日常的な監視・分析を担うSOCや、自社製品の脆弱性に対応するPSIRTとは役割が異なる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。