価格戦略とは?かかくせんりゃく
価格戦略とは、商品の値段をどう決め、その値段で何を狙うかを定める戦略。マーケティングの4P(製品・価格・流通・販売促進)のPrice(価格)にあたる。値段の決め方は大きく、原価に利益を上乗せするコスト基準、顧客が感じる価値から決める需要基準(バリュープライシング)、競合の価格に合わせる競争基準の3つに分けられる。新製品では、高く始めて早く回収するスキミングプライシングと、安く始めて一気に広めるペネトレーションプライシングのどちらを採るかが問われる。
最終更新:2026-10-10
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原価に利益を足すだけの値付けでは、売れるかどうかが分からない。新製品は作る量が少ないうちは原価が高く、その値段では誰も買わないこともある。逆に、顧客がもっと払ってもよいと思っている商品を安く売れば、取れたはずの利益を捨てることになる。値段を、回収の速さ・普及の速さ・顧客の感じる価値・競合の動きを踏まえて選ぶ「戦略」として扱う考え方が整理された。
具体例
キヤノンやエプソンの家庭用インクジェットプリンタは、本体を手ごろな値段で売り、繰り返し買われる純正インクで利益を回収する(キャプティブ価格戦略)。Spotifyは広告付きの無料プランで利用者を集め、広告なしで使いたい人に有料プランを売る(フリーミアム)。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、来場日によって入場券の値段を変え、混む日を高く、空いている日を安くしている(ダイナミックプライシング)。
試験での引っ掛け
スキミングとペネトレーションの中身の入れ替えが最頻出。スキミング(上澄みをすくう)は高価格、ペネトレーション(浸透)は低価格である。ペネトレーションが効くのは、値下げで買う人が大きく増え(需要の価格弾力性が高い)、量産で原価が下がる市場に限られる。スキミングは、競合がすぐまねできる市場では回収前に値下げ競争になる。また、コスト基準は顧客の感じる価値を見ない決め方なので、「顧客の価値に基づいて決める」と書かれた選択肢はバリュープライシングである。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。