サイバーフィジカルシステムとは?さいばーふぃじかるしすてむ
サイバーフィジカルシステム(CPS:Cyber-Physical System)は、現実の世界(フィジカル空間)の機械や人の状態をセンサなどで集めてコンピュータの世界(サイバー空間)で分析し、その結果を現実の世界の機械の制御や人の判断に返す、という循環で動く仕組み。IoT(モノのインターネット)でデータを集め、AIなどで分析し、現実の世界に働きかけるまでの一回りを指す点が要点で、データを集めるだけ、分析するだけでは CPS とは呼ばない。日本の目指す社会像である Society 5.0(超スマート社会)は、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムによる社会として説明されている。
最終更新:2026-10-10
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工場や交通、電力などの現場では、機械の状態を人が見回って記録し、経験をもとに調整していたため、故障の兆しを見逃したり、全体として無駄な動かし方をしたりしていた。センサと通信が安くなり、現場のデータを大量に集めて分析できるようになったことで、分析結果を自動で現場に戻して改善し続ける、という仕組み全体をとらえる言葉が必要になった。
具体例
コマツの KOMTRAX は、建設機械に付けたセンサとGPSから稼働時間や位置などを集めてサーバで分析し、部品交換の時期の案内や盗難時の位置の特定など、現場の機械の扱いに結果を返している。現場の機械(フィジカル)とサーバでの分析(サイバー)が往復でつながる点が CPS にあたる。
試験での引っ掛け
略称が同じで紛れやすい。CPSF(サイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク)は CPS を守るためのセキュリティの枠組みで、CPS そのものではない。電子証明書を発行する認証局の運用規程も CPS(Certification Practice Statement)と略されるが、無関係。また、デジタルツイン(現実の物をサイバー空間にそっくり再現した模型)は CPS を実現する手段の一つで、同じ意味の言い換えではない。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。