ポート番号とは?ぽーとばんごう
ポート番号は、同じ機器に届いた通信をその中のどのアプリケーションへ渡すかを識別する16ビット(0〜65535)の番号である。TCP(データを確実に順序どおり届ける決まり)とUDP(確実さより速さを優先する決まり)の双方のヘッダに、送信元と宛先が対で入る。0〜1023はHTTPの80番やSMTPの25番のように主要なサービス向けに予約されたウェルノウンポートで、監査ではこの番号がアクセス制御の記録の単位になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
IPアドレスは通信を機器までしか運べず、1台のサーバでWebもメールも動いていれば、どのプログラムへ渡すかを決める第2の目印が要る。その目印として置かれたのがポート番号で、結果として「どの機器のどのサービス宛の通信を通すか」という組織の方針を、機械が実行できる形へ落とし込む単位にもなった。監査人の立場では、ポート番号は技術の細部ではなく証拠の単位である。アクセス制御の方針が実際の設定と一致しているかは、許可されているポート番号の一覧を入手して突き合わせることで検証でき、逆に一覧を取り出せない機器があること自体が指摘事項になる。
具体例
年度監査でファイアウォールの許可ルール一覧を入手し、開放の申請書と承認記録に1件ずつ突き合わせて、業務上の根拠がないまま残っている開放がないかを確かめる。設定どおりに防御が働くところまで実証したい場合は、ペネトレーションテストがネットワークへのアクセスコントロールが有効に機能しているかというチェックポイントに適合する。制度側の例としては、ISPが自網内の動的IPアドレスから外部の25番ポートへ直接出ていく通信を遮断するOP25B(Outbound Port 25 Blocking)がある。
試験での引っ掛け
ポート番号だけでルールを点検すると、番号を持たないプロトコルが抜け落ちる。令和6年度秋期の設問では、DMZ上のコンピュータがインターネットからのpingに応答しないようにするためにファイアウォールで通過禁止に設定するものが問われ、正解はICMPである。TCPのポート番号21(FTP)、TCPのポート番号110(POP3)、UDPのポート番号123(NTP)はいずれも誤答で、pingはICMPのエコーメッセージを使うためポート番号そのものを持たない。もう1つの定番はOP25Bの判定条件で、遮断されるのは動的IPアドレスのPCが自ISPのメールサーバを経由せず直接送信する電子メールであって、受信者の承諾を得ていない広告メールかどうかや、送信元IPアドレスがDNSで逆引きできるかどうかは条件ではない。同趣旨の設問が平成30年度春期と令和4年度秋期に繰り返し出ており、メールの内容や逆引きの可否を遮断条件だと読む誤りが狙われている。
関連用語
出た過去問
出典:令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問20(IPA)解説で登場
DMZ上のコンピュータがインターネットからのpingに応答しないようにしたいとき、ファイアウォールのルールで“通過禁止”に設定するものはどれか。ここで、このpi…
正解:ICMP
要点:pingはICMPを用いるため遮断するにはICMPを通過禁止にする
pingはICMPのエコー要求とエコー応答を用いて疎通を確認するもので、TCPやUDPのポート番号は使わない。したがって外部からのpingに応答させたくない場合は、ファイアウォールでICMPそのものの通過を禁止する。なお、ICMPを全面的に遮断すると経路MTU探索(経路上で送れる最大長を調べる仕組み)などに支障が出るため、必要な種別だけを許可する運用が一般的である。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。