戦略マップとは?せんりゃくまっぷ
戦略マップとは、バランススコアカードの4視点(財務・顧客・内部プロセス・学習と成長)に置いた戦略目標を、因果の矢印で1枚に結んだ図。下位の視点が上位を押し上げる連鎖として描くため、個々のKPIが最終的な財務目標にどう効くかを説明でき、指標の取捨選択の根拠になる。
最終更新:2026-10-06
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業績評価が売上や利益といった財務指標だけだった時代は、結果が出たあとにしか良し悪しが分からず、人材育成や品質改善のように効果が数年遅れて現れる投資は真っ先に削られた。バランススコアカードは非財務の指標を並べてこれを補ったが、指標が増えただけでは現場は納得しない。戦略マップは指標の間に因果の矢印を引き、なぜその指標を追うのかを説明する道具として置かれた。
具体例
ロバート・キャプランとデービッド・ノートンが示した型に沿えば、運用部門では「運用担当の資格取得(学習と成長)→障害対応手順の標準化(内部プロセス)→月間停止時間の短縮(顧客)→機会損失の削減(財務)」と矢印で結び、各段にKPIと目標値を置く。
試験での引っ掛け
BSCそのものと取り違えやすいが、戦略マップはBSCのうち目標間の因果連鎖を描く部分を指す。KPIツリーが1つの指標を数式で分解するのに対し、戦略マップは視点をまたぐ因果の仮説を描く。矢印は学習と成長から財務へ上る向きで、逆に描いた選択肢が誤りになる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
バランススコアカードで使われる戦略マップの説明はどれか。
正解:財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長という四つの視点を基に、課題、施策、目標の因果関係を表現したもの
要点:戦略マップは四つの視点を因果関係でつないだ図
戦略マップは、バランススコアカードの四つの視点である財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長を上下に並べ、下位の視点の取組が上位の成果につながるという因果関係を矢印で表した図である。目標と施策のつながりを可視化し、戦略の筋道を関係者で共有できる。
出典:令和7年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
バランススコアカードで使われる戦略マップの説明はどれか。
正解:財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長という四つの視点を基に、課題、施策、目標の因果関係を表現したもの
要点:戦略マップは四つの視点をまたぐ課題と目標の因果関係を描く
戦略マップは、バランススコアカードの四つの視点(財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長)を上下に並べ、それぞれの目標や施策を矢印で結んで因果連鎖として描いたものである。学習と成長への投資が業務プロセスを改善し、顧客満足を高め、最終的に財務成果につながる、という筋道を可視化できる。よってイが正解。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。