ローダとは?ろーだ
ローダとは、実行可能ファイルを補助記憶から主記憶へ読み込み、実行を開始できる状態に整えるOSの機能。載せた番地に合わせてプログラム中のアドレス参照を補正する再配置、動的リンクライブラリの結合、そして開始番地への制御の受渡しまでを担う。
最終更新:2026-10-06
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プログラムが主記憶のどの番地に置かれるかは、実行の瞬間まで決まらない。複数のプログラムを同時に動かす以上、翻訳した時点で番地を決め打ちにはできないからである。そこで番地に依存する部分の調整を実行時まで先送りし、その役をローダが引き受ける。共有ライブラリの結合も同じ理由で実行時に回されており、同じ部品を主記憶に1つ置いて複数のプロセスで共有でき、部品だけを差し替えることもできる。
具体例
WindowsのDLLやLinuxの共有ライブラリは、実行開始時に必要なものが結び付けられる。同じプログラムを2つ起動しても、それぞれ別の領域に置かれてアドレス参照が補正されるので互いに干渉しない。仮想記憶と組み合わせた環境では、起動時に全体を読み込まず、必要になったページだけを順次読み込む方式が一般的である。
試験での引っ掛け
原始プログラムを目的プログラムに変換するのが翻訳(コンパイラ)、複数の目的プログラムを1つの実行可能形式にまとめるのが連係編集(リンカ)、それを主記憶へ載せるのがローダである。この3段階の役割を入れ替えた選択肢が出題されやすく、リンクの一部が実行時まで遅らされる動的リンクの存在がさらに紛らわしくしている。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)
次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を、アローダイアグラムに書き直したものはどれか。ここで、プレシデンスダイアグラムの…
正解:イ:Aの終了ノード(Cの開始ノード)から、Fの開始ノード(Dの終了ノード)へダミー作業(点線)が1本引かれている構成
要点:アローダイアグラムで追加の依存関係を表すときはダミー作業を使う
元のプレシデンスダイアグラムでは、作業FがDの完了に加えてAの完了にも依存している。アローダイアグラムでこの依存を表すには、Aの終了ノードからFの開始ノード(Dの終了ノード)へ向けてダミー作業を1本引けばよい。ダミーは所要時間ゼロで、順序関係だけを表す矢印である。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
図のアローダイアグラムから読み取ったことのうち,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日は0日目とする。
正解:作業Eの余裕日数は30日である。
要点:余裕日数は最遅結合点時刻から最早開始と所要日数を引いて求める
作業Eは最早で10日目に開始でき所要は10日だが、その先の合流点に許される最遅時刻は50日目である。したがってEには50−(10+10)=30日の余裕がある。クリティカルパスは所要日数の合計が最大となる経路で、全体は60日となる。
出典:令和元年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
アローダイアグラムで表される作業A~Hを見直したところ、作業Dだけが短縮可能であり、その所要日数は6日に短縮できることが分かった。作業全体の所要日数は何日短縮で…
正解:3
要点:クリティカルパスを縮めると別経路が新たな制約になり短縮量は頭打ち
作業Dを含む経路が最長となっており、短縮前の全体所要日数は31日です。Dを10日から6日へ4日短縮すると、その経路は4日縮みますが、Dを通らない別の経路(A→C→F→H)が23日で残るため、全体は28日までしか縮みません。したがって短縮できるのは3日です。クリティカルパスを短縮すると別の経路が新たな制約になる点が要点です。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問53(IPA)
図のアローダイアグラムから読み取れることとして、適切なものはどれか。ここで、プロジェクトの開始日を1日目とする。
正解:作業Eの総余裕時間は30日である。
要点:総余裕時間=最遅開始時刻-最早開始時刻で求める
作業Bの10日とダミー作業により結合点1の最早開始は10日目時点となる。C(20日)とG(20日)を通る経路が最長で結合点5の最早は50、これがクリティカルパスになる。作業Eは最早開始が10、最遅開始は50-10=40なので、総余裕時間は40-10=30日となる。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問52(IPA)
次のプレシデンスダイアグラムで表現されたプロジェクトスケジュールネットワーク図を、アローダイアグラムに書き直したものはどれか。ここで、プレシデンスダイアグラムの…
正解:A→Cの後の結合点からFの直前の結合点へダミー作業(破線矢印)が1本引かれ、A→C→E→G、B→D→F→Hがそれぞれ終了に合流するアローダイアグラム
要点:アローダイアグラムでは経路をまたぐ先行関係をダミーで表す
プレシデンスダイアグラムでは作業をノードで表すため、1つの作業から複数の後続へ分岐しても矢印を足すだけでよい。一方アローダイアグラムは作業を矢印、結合点をノードで表すので、他の経路にまたがる先行関係はダミー作業(破線)で表現する必要がある。ここではAの完了がC側の経路だけでなくFの開始条件にもなっているため、ダミー作業を1本だけ追加した図が正しい。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. オペレーティングシステム > (13) プログラムの形態と性質に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。