プロジェクトフェーズ・ライフサイクルとは?ぷろじぇくとふぇーず・らいふさいくる
プロジェクトフェーズ・ライフサイクルとは、プロジェクトを立上げ・計画・実行・終結という段階に区切り、その全体を通じて監視・コントロールを並行させるという進め方の枠組み。段階の切れ目に成果と前提を確認して次へ進むかを判断する関門を置くことで、期間の長い取組みでも中止・軌道修正の意思決定ができるようにする。
最終更新:2026-10-06
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始めた時点で全体を見通せないのがプロジェクトの性質で、要件も見積りも進むほど精度が上がる。最後まで走ってから成否が分かる進め方では、傷が深くなってからしか止められない。そこで意思決定の機会をあらかじめ日程の中に埋め込み、区切りごとに投資判断をやり直せるようにしたのが段階分けである。応用情報では、どの段階で何を確定させるのかを根拠付きで説明できるかが問われる。
具体例
JIS Q 21500では、プロジェクト憲章の作成に始まり、全体計画の作成、作業の指揮、作業の管理、変更の管理、フェーズまたはプロジェクトの終結、得た教訓の収集までが一連のプロセスとして並ぶ。得た教訓の収集が終結の側に置かれているのは、次のプロジェクトへ渡す資産を作る作業が最後の工程として定義されているためである。
試験での引っ掛け
監視・コントロールは計画と実行の間に挟まる第3の工程ではなく、全期間にわたって並走する。終結も成功したときだけの手続きではなく、中止した案件でも記録の整理と要員の解放のために必ず実施する。段階分けとウォータフォールを同一視するのも誤りで、反復型でも各反復に立上げから終結までが入る。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問55(IPA)
図は,ITIL 2011 editionのサービスライフサイクルの各段階の説明と流れである。a〜dの段階名の適切な組合せはどれか。
正解:a=サービスストラテジ,b=サービスデザイン,c=サービストランジション,d=サービスオペレーション
要点:ITILはストラテジ→デザイン→トランジション→オペレーションの順。
ITILのサービスライフサイクルは、全体戦略を定めるサービスストラテジに始まり、事業要件を踏まえてサービスを設計するサービスデザイン、設計されたサービスを検証して本番環境に移行するサービストランジション、日々の提供とサポートを行うサービスオペレーションと続く。これらを継続的サービス改善が全体にわたって支える構造になっている。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)解説で登場
アンゾフが提唱する成長マトリクスを説明したものはどれか。
正解:製品と市場の視点から、事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて、戦略を検討する。
要点:成長マトリクスは製品と市場の新旧で4方向に整理する
アンゾフの成長マトリクスは、製品(既存/新規)と市場(既存/新規)の2軸で事業拡大の方向性を4つに整理する枠組みです。既存製品を既存市場に深く売る市場浸透、既存市場に新製品を出す製品開発、既存製品を新市場に広げる市場開拓、双方が新しい多角化に分けて戦略を検討します。SWOT分析やPPM、製品ライフサイクル理論とは別の枠組みです。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問65(IPA)
次に示すグリーン購入基本原則の"製品・サービスのライフサイクルの考慮"に該当する購入例はどれか。 〔グリーン購入基本原則〕 1.必要性の考慮:購入する前に必要性…
正解:環境や人の健康に悪影響を与えるような物質の使用や排出が削減されており、リユースやリサイクルが可能な製品を選定する。
要点:ライフサイクル考慮は採取から廃棄までの環境負荷で選ぶ
ライフサイクルの考慮とは、資源の採取から製造・使用・廃棄に至る全段階の環境負荷を見て購入判断をすることである。有害物質の使用や排出が少なく、リユース・リサイクルが可能な製品を選ぶことは、製造から廃棄後までの負荷を下げる行動であり、この原則に当たる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問65(IPA)
システム開発の成果物が利害関係者の要件(要求事項)を満たしているという客観的な証拠を得るための検証手法として、JIS X 0166:2021(システム及びソフト…
正解:インスペクション
要点:インスペクションは文書などを調べて要件遵守を検査する
インスペクションは、成果物となる文書などを実際に調べて、要件への遵守度合いを検査する検証手法である。実際に動作させるテストやデモンストレーション、モデルによる分析・シミュレーションと違い、対象を目視・査読して確認する点が特徴である。文書が対象という条件からインスペクションが該当する。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問46(IPA)
ソフトウェアライフサイクルプロセスにおいてソフトウェア実装プロセスを構成するプロセスのうち、次のタスクを実施するものはどれか。 〔タスク〕 ・ソフトウェア品目の…
正解:ソフトウェア方式設計プロセス
要点:方式設計は最上位レベル、詳細設計はその内部を作り込む
外部インタフェースやコンポーネント間インタフェース、データベースの最上位レベル(概略)の設計を行い、結合テストの要求事項を暫定的に定めるのは、ソフトウェア方式設計プロセスの作業である。ここで決めた枠組みを受けて、各コンポーネントの内部を作り込むのがソフトウェア詳細設計プロセスとなる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。