プライベートIPアドレスとは?ぷらいべーとあいぴーあどれす
プライベートIPアドレスとは、インターネット上での一意性が保証されず、組織内で自由に割り当ててよいと予約されたアドレス。IPv4では10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16の3ブロックが該当し、そのままでは外部と通信できないためNATやNAPTでグローバルアドレスへ変換する。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
IPv4のアドレスは約43億個しかなく、あらゆる機器へ世界で一意な番号を配る前提は早い段階で破綻が見えていた。外向きの通信をしない機器まで貴重なアドレスを消費する必要はない——という発想で内部専用の空間を切り出し、出口だけを変換して共有する運用が定着した。IPv6が普及しても、この前提で組まれた社内網は残り続ける。
具体例
AWSのVPCは既定のアドレス範囲が172.31.0.0/16で、社内網が同じ範囲を使っていると相互接続した瞬間に衝突する。拠点や用途を上位ビットで切り分けて10.0.0.0/8から配っておけば、経路をまとめやすく、後からVPNでつないでも重ならない。
試験での引っ掛け
「プライベートアドレスだから外部から攻撃されない」は誤り。変換装置の設定不備や、内部へ侵入された後の横展開では普通に到達される。アドレスの種別は経路制御の話であり、防御はファイアウォールとセグメント分割で行う。169.254.0.0/16はリンクローカルで別枠。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問34(IPA)
TCP, UDPのポート番号を識別し、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの対応関係を管理することによって、プライベートIPアドレスを使用するLA…
正解:NAPT
要点:NAPTはポート番号も変換して1つのIPを複数端末で共有する
NAPT(Network Address Port Translation、IPマスカレードとも呼ばれる)は、IPアドレスの変換に加えてTCPやUDPのポート番号も付け替えることで、内部の複数端末を1つのグローバルアドレスに対応付ける仕組みです。変換表にポート番号との組合せを記録するため、戻ってきたパケットを正しい内部端末へ振り分けられます。アドレスだけを1対1で変換するNATとの違いがここにあります。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問36(IPA)解説で登場
インターネットへの接続において,ファイアウォールでNAPT機能を利用することによるセキュリティ上の効果はどれか。
正解:インターネットにアクセスする組織内の利用者PCについて,外部からの不正アクセスを困難にすることができる。
要点:NAPTは外部から内部端末を名指しした通信を成立させにくくする
NAPTは内部の複数端末のプライベートIPアドレスとポート番号を、1つのグローバルIPアドレスの異なるポートに対応づける。この対応表は内部から外部への通信をきっかけに作られるため、外部から内部の端末を名指しして通信を始めることができず、不正アクセスが困難になる。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問31(IPA)
プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT(IPマスカレード)機能をもつルータを経由して、インターネット上のWebサーバにアクセスしている。Webサ…
正解:宛先IPアドレス、宛先ポート番号が書き換えられる
要点:NAPTの戻りパケットでは宛先IPアドレスと宛先ポート番号が変換される
NAPTは行きのパケットでPCの私的IPアドレスと送信元ポート番号をルータのグローバルアドレスと変換後ポート番号に置き換える。戻りのパケットはそのグローバルアドレスと変換後ポート番号が宛先になっているので、ルータは対応表を引いて宛先IPアドレスを元の私的アドレスへ、宛先ポート番号を元の番号へ書き換える。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問34(IPA)
TCP, UDPのポート番号を識別し、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの対応関係を管理することによって、プライベートIPアドレスを使用するLA…
正解:NAPT
要点:NAPTはポート番号併用でグローバルIPを複数端末で共有
NAPT(IPマスカレード)は、プライベートIPアドレスとポート番号の組を、グローバルIPアドレスと別のポート番号の組に変換して対応表で管理する。ポート番号で通信を識別するため、1つのグローバルIPアドレスを複数の端末で同時に共有できる。
出典:令和5年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問32(IPA)
プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT(IPマスカレード)機能をもつルータを経由して、インターネット上のWebサーバにアクセスしている。Webサ…
正解:宛先IPアドレス○、送信元IPアドレスなし、宛先ポート番号○、送信元ポート番号なし
要点:NAPTの応答パケットは宛先IPと宛先ポートを書き換える
NAPTは、内部の複数端末の送信元IPアドレスとポート番号を、ルータのグローバルIPアドレスと変換用ポート番号に置き換える。Webサーバから戻ってくる応答パケットでは、そのグローバルIPアドレスとポート番号が宛先側に入っているので、ルータはこれを元のプライベートIPアドレスと元のポート番号へ戻す。したがって書き換えられるのは宛先IPアドレスと宛先ポート番号である。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. ネットワーク方式 > (7) インターネット技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。