バリューチェーン・コアコンピタンスとは?ばりゅーちぇーん・こあこんぴたんす
バリューチェーンは事業活動を主活動と支援活動に分解し、どの活動が付加価値を生み、どこにコストが乗っているかを見る枠組み。コアコンピタンスは、顧客価値をもたらし、模倣が難しく、複数の市場へ展開できるという条件を満たす自社の中核能力を指す。前者で自社の活動を分解し、後者でどこに集中するかを決める、という順で結び付く。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
自社の強みを尋ねると、多くの場合は製品や事業の名前が返る。だが競争で効いているのは製品そのものではなく、それを生み出している活動やその組合せである。活動の単位まで分解しなければ、外注してよい部分と手放してはいけない部分を切り分けられない。事業を丸ごと見る発想から活動単位で見る発想への転換が、この2つの枠組みの背景にある。
具体例
マイケル・ポーターが示した主活動は購買物流・製造・出荷物流・販売およびマーケティング・サービスの5つで、支援活動は全般管理・人事労務管理・技術開発・調達である。ゲイリー・ハメルとC.K.プラハラードが提示したコアコンピタンスの側では、精密加工技術を核に自動車部品から医療機器へ展開する部品メーカーのように、能力を軸に事業領域を広げる姿が典型例になる。
試験での引っ掛け
主活動と支援活動の振り分けが定番で、調達は支援活動、購買物流は主活動であり、この2つを取り違えやすい。サプライチェーンが企業間のモノの流れに着目するのに対し、バリューチェーンは付加価値の連鎖に着目する点も区別される。コアコンピタンスは単なる得意分野ではなく、模倣困難性と他市場への展開可能性まで満たすものに限られる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)解説で登場
ベンチマーキングを説明したものはどれか。
正解:優れた業績を上げている企業などとの比較分析を行い、結果を自社の経営改革に活用する。
要点:ベンチマーキングは優良事例と比較し改革に活かす
ベンチマーキングは、優れた業績を上げている企業や自社の他部門を基準として選び、業務プロセスや成果を比較分析して差の要因を明らかにし、その知見を自社の改革に取り入れる手法です。単なる数値の比較にとどまらず、なぜ優れているのかという仕組みまで学ぶ点が要点です。ナレッジマネジメントやコアコンピタンス経営とは目的が異なります。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
バリューチェーンによる分類はどれか。
正解:業務を,購買物流,製造,出荷物流,販売・マーケティング,サービスという五つの主活動と,人事・労務管理などの四つの支援活動に分類する。
要点:バリューチェーンは主活動と支援活動に分けて価値の源泉を探る。
バリューチェーンは、企業活動を価値を生み出す一連の流れとして捉え、購買物流・製造・出荷物流・販売やマーケティング・サービスの五つの主活動と、全般管理や人事・労務管理などの支援活動に分けて分析する枠組みである。どの活動で付加価値が生まれ、どこに強みや弱みがあるかを把握するために使われる。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)
コアコンピタンスに該当するものはどれか。
正解:競合他社よりも効率性が高い生産システム
要点:コアコンピタンスは模倣困難な自社独自の中核的能力
コアコンピタンスとは、他社にはまねのできない自社独自の中核的な能力を指す。競合他社より効率性の高い生産システムは、長年の蓄積によって築かれ模倣が難しい自社の強みであり、これに該当する。市場シェアや成長率は結果として現れた指標であって、能力そのものではない。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)
企業の事業活動を機能ごとに主活動と支援活動に分け、企業が顧客に提供する製品やサービスの利益が、どの活動で生み出されているかを分析する手法はどれか。
正解:バリューチェーン分析
要点:バリューチェーン分析は主活動と支援活動で価値の源泉を探る
バリューチェーン分析は、事業活動を購買物流・製造・出荷物流・販売・サービスといった主活動と、人事や技術開発などの支援活動に分け、どの活動が付加価値(利益)を生んでいるかを明らかにする手法である。強みの源泉やコスト構造の把握に使う。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問67(IPA)
バリューチェーンの説明はどれか。
正解:企業活動を、五つの主活動と四つの支援活動に区分し、企業の競争優位の源泉を分析するフレームワーク
要点:バリューチェーンは主活動5つと支援活動4つで価値を分析する
バリューチェーンはM.ポーターが提唱した分析の枠組みで、企業の活動を購買物流・製造・出荷物流・販売マーケティング・サービスの5つの主活動と、全般管理・人事労務管理・技術開発・調達の4つの支援活動に分けて捉える。各活動がどれだけ価値を生み、どこにコストが掛かるかを見ることで、競争優位の源泉を明らかにする。
出典・参考
公式シラバスの8 経営戦略 > 1. 経営戦略手法 > (2) 全社戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。