デルファイ法とは?でるふぁいほう
デルファイ法とは、複数の専門家に匿名でアンケートを行い、集計結果を全員に戻してもう一度回答させる往復を繰り返し、意見を収束させる予測・合意形成の技法。技術予測や需要予測のほか、プロジェクトのリスク特定や三点見積りの根拠づくりにも使う。QC七つ道具ではなく発想・分析技法の側に分類される。
最終更新:2026-10-06
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会議室で予測を突き合わせると、役職の高い人や声の大きい人の見解に引きずられ、少数意見が表に出ないまま合意したことになってしまう。匿名にして対面をなくしたうえで、他者の回答分布だけを情報として戻せば、同調圧力を切り離しながら他者の知見は取り込める。この二つの両立が、往復させるという手続きの狙いである。
具体例
米国のランド研究所が軍事技術の長期予測のために考案し、名称は古代ギリシャの神託所デルフォイに由来する。国内では文部科学省のNISTEP(科学技術・学術政策研究所)が「科学技術予測調査」でこの方式を採り、数千人規模の専門家に複数回の回答を求めて技術の実現時期を推計している。
試験での引っ掛け
ブレーンストーミングと混同しやすいが、あちらは対面で自由に発言させ、批判の禁止と便乗の歓迎で質より量を狙う技法。デルファイ法の要件は匿名・非対面・複数回のフィードバックで、1回で締めるアンケートはデルファイ法ではない。「専門家を集めて議論させる」と書いた選択肢は誤りになる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問54(IPA)
プロジェクトのリスクマネジメントにおける、リスクの特定に使用する技法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。
正解:複数の専門家から得られた見解を要約して再配布し、再度見解を求めることを何度か繰り返して収束させる。
要点:デルファイ法は匿名の専門家意見を反復して収束させる
デルファイ法は、複数の専門家に匿名で意見を求め、集まった見解を要約して各人へ戻し、再度回答を求める手続を繰り返す技法である。他者の意見を踏まえつつ、声の大きい参加者に引きずられることなく見解を収束させられる点が特徴である。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問74(IPA)
予測手法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。
正解:複数の専門家へのアンケートの繰返しによる回答の収束によって将来を予測する。
要点:デルファイ法は専門家アンケートの繰返しで予測を収束させる
デルファイ法は、多数の専門家に匿名でアンケートを行い、集計結果を回答者へ示した上で再度回答を求める、という手続を繰り返す予測手法である。回答が次第に収束していくことで、集団としての見通しを得る。声の大きい人に引きずられにくい点が特徴である。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問69(IPA)
他の技法では答えが得られにくい,未来予測のような問題に多く用いられ,(1)~(3)の手順に従って行われる予測技法はどれか。 (1)複数の専門家を回答者として選定…
正解:デルファイ法
要点:デルファイ法は専門家への反復質問で予測を収束させる
デルファイ法は、複数の専門家に匿名で質問し、集約した回答結果をフィードバックして再度回答してもらう手続を繰り返すことで、意見を収束させる予測技法である。技術予測など前例のない事象の予測に用いられる。
出典:平成30年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
現在の動向から未来を予測したり、システム分析に使用したりする手法であり、専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調査を行い、その結果を互いに参照した上で調査…
正解:デルファイ法
要点:デルファイ法は専門家への繰返し調査で意見を収束させる
デルファイ法は、多数の専門家に匿名でアンケートを行い、集計結果を全員に示したうえで再度回答を求めることを繰り返して、意見を収束させる予測手法である。対面の議論と違い、声の大きい人に引きずられにくく、定量的な統計データがない領域の将来予測に向く。
出典:令和2年度 10月試験 応用情報技術者試験 午前 問68(IPA)
現在の動向から未来を予測したり、システム分析に使用したりする手法であり、専門的知識や経験を有する複数の人にアンケート調査を行い、その結果を互いに参照した上で調査…
正解:デルファイ法
要点:デルファイ法は専門家アンケートの繰返しで意見を収束させる
デルファイ法は、複数の専門家に匿名でアンケートを行い、集計結果を回答者に示したうえで同じ質問を繰り返す手法である。他者の意見を参考に回答を修正できるため、声の大きい人に引きずられずに意見が収束していく。技術予測などに使われる。
出典・参考
公式シラバスの9 企業と法務 > 2. 業務分析・データ利活用 > (1) OR・IEに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。