OS・ミドルウェア・ファイルシステムの基礎とは?おーえす・みどるうぇあ・ふぁいるしすてむのきそ
OSはプロセス管理・記憶管理・入出力制御などで計算機資源を統括する基本ソフトウェア、ミドルウェアはOSとアプリケーションの間で共通機能を提供するソフトウェア、ファイルシステムは補助記憶上のデータを名前と階層で管理する仕組みを指す。
最終更新:2026-10-06
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初期の計算機では、アプリケーションが装置の番地を直接叩き、ディスク上の位置も自分で覚えていた。装置が変わればプログラムを書き直す必要があり、複数の業務が同じ計算機を共有することもできない。資源の割当てと装置差の吸収をOSへ、多くの業務が共通して必要とする機能をミドルウェアへ切り出したことで、アプリケーションは業務の論理だけを書けばよくなった。層を分けたこの構造そのものが出題の対象になる。
具体例
Oracle DatabaseやPostgreSQLといったDBMS、Apache HTTP Server、アプリケーションサーバのTomcatはいずれもミドルウェアで、複数の業務アプリから共通に使われる。ファイルシステムではLinuxのext4やWindowsのNTFSが代表で、ジャーナルを持つため異常終了後の整合性回復が速い。
試験での引っ掛け
層の位置が問われる。ミドルウェアはOSとアプリケーションの間で共通機能を提供するもので、OSの一部でも応用ソフトウェアでもない。DBMS・Webサーバ・アプリケーションサーバ・トランザクションモニタが該当し、表計算ソフトや業務パッケージは応用ソフトウェア側である。デバイスドライバはハードウェアを制御する基本ソフトウェア側で、ミドルウェアではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和5年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問57(IPA)
A社は、自社がオンプレミスで運用している業務システムを、クラウドサービスへ段階的に移行する。段階的移行では、初めにネットワークとサーバをIaaSに移行し、次に全…
正解:IaaSへの移行によって不要:②、③、PaaSへの移行によって不要:④
要点:クラウドの責任分界に沿って、事業者側に移る作業が消える
IaaSではハードウェアと仮想サーバの基盤を事業者が運用するため、物理サーバの起動停止操作や保守ランプの目視監視は不要になる。さらにPaaSへ移すとミドルウェアの管理も事業者側の責任範囲となるため、パッチ適用が不要になる。業務システム自体のジョブ監視は利用者の責任として残る。
出典:令和7年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問56(IPA)
A社は,自社がオンプレミスで運用している業務システムを,クラウドサービスへ段階的に移行する。段階的移行では,初めにネットワークとサーバをIaaSに移行し,次に全…
正解:IaaSへの移行によって不要となる作業:②,③/PaaSへの移行によって不要となる作業:④
要点:IaaSでハードウェア運用、PaaSでOS・ミドルウェア運用が事業者側に移る
IaaSでは物理的なハードウェアと仮想化基盤を事業者が持つため、物理サーバの起動・停止操作や、機器の保守ランプを目視で確認する作業は利用者側で不要になる。次にPaaSへ移行するとOSやミドルウェアの管理も事業者側になるので、ミドルウェアへのパッチ適用が不要になる。一方、業務アプリのバッチジョブ監視はどちらの移行でも利用者の責任として残る。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問38(IPA)解説で登場
JIS X 9401:2016(情報技術-クラウドコンピューティング-概要及び用語)の定義によるクラウドサービス区分において,パブリッククラウドのクラウドサービ…
正解:IaaS=実施可,PaaS=実施不可,SaaS=実施不可
要点:ゲストOSの管理責任はIaaSではカスタマ、PaaS以上は事業者。
IaaSでは仮想サーバが提供され、その上のゲストOSはカスタマ側の責任範囲になるため、セキュリティパッチの管理と適用はカスタマのシステム管理者が実施できる。PaaSはOSやミドルウェアまで、SaaSはアプリケーションまでを事業者が管理するので、カスタマがゲストOSにパッチを当てることはできない。責任分界点がサービス区分ごとに上がっていく点が鍵である。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. オペレーティングシステム > (2) OS の機能と構成に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。