JSONとXMLとは?じぇいそんとえっくすえむえる
JSONとXMLとは、いずれもシステム間連携で使うテキストベースのデータ交換形式で、選択の分岐点は「厳密な構造定義と検証が要るか」の一点にある。XMLはDTDやXML Schemaでスキーマ検証でき、名前空間・属性・コメント・XSLTによる変換・XPath/XQueryでの問合せまで揃うが、タグの重複でデータ量が膨らむ。JSONはオブジェクトと配列だけの最小構成で軽量・パースが速く、REST APIの応答の事実上の標準になった。JSONにもJSON Schemaはあるが必須ではない運用が多い。数値・真偽値・null を型として持つ点はJSONの利点で、XMLは原則すべて文字列なので型はスキーマ側で与える。バイナリ効率が要るならProtocol BuffersやMessagePackが選択肢に入る。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
XMLはSGMLの流れをくむ文書記述の枠組みで、スキーマによる厳密な構造定義と検証を目的に設計された。ところがWeb APIのように「小さな応答を大量にやり取りする」用途では、タグの繰返しによる冗長さが帯域とパース時間のコストとして直接効き、検証は多くの場合アプリ側で足りていた。この用途のずれから、オブジェクトと配列だけの最小構成であるJSONが事実上の標準になった。つまり優劣ではなく、厳密さを取るか軽量さを取るかの設計判断であり、記述式でこの二択の理由づけが問われるのはそのためである。
具体例
楽天ウェブサービスのAPIは、リクエストパラメータで応答形式にJSONとXMLのどちらかを指定できる。同じ商品検索の結果でも、JSONなら価格が数値型のまま返るのでそのまま計算に回せるのに対し、XMLでは文字列として受け取り型変換を挟むことになる。逆に、取引先との受発注データのように「必須項目が欠けた電文を受理してはいけない」要件があるなら、XML Schemaで検証して不正電文を入口で弾く構成のほうが後段の実装が薄くなる。
試験での引っ掛け
「XMLは冗長だからJSONが常に優れる」は誤りで、記述式ではこの二択の理由づけが問われる。スキーマ検証・名前空間・変換(XSLT)が要件ならXML、軽量性とパース速度が要件ならJSONと、要件から逆算して答える。細部では、JSONはコメントを書けない・末尾カンマを許さない・キーは必ず二重引用符という制約があり、設定ファイル用途で嫌われる理由になっている。またJSONの数値はIEEE 754の倍精度前提なので、64ビット整数のIDをそのまま載せると桁落ちする——文字列で持つのが定石。SOAPは電文形式としてXMLを使う仕様であり、JSONとXMLの対比とは階層が違う点も混同されやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問25(IPA)
動画や音声などのマルチメディアコンテンツのレイアウトや再生のタイミングをXMLフォーマットで記述するためのW3C勧告はどれか。
正解:SMIL
要点:SMILはマルチメディアの配置と同期をXMLで記述する
SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)は、動画・音声・静止画・テキストなどを画面上のどこに配置し、いつ再生するかをXML形式で記述するためのW3C勧告です。素材そのものを埋め込むのではなく、素材の参照と再生の同期を記述する点が特徴です。他の選択肢はマルチメディアの同期記述を目的としていません。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問35(IPA)
他のコンピュータ上にあるデータの取出しやサービスの呼出しを行うためのプロトコルであり、メッセージがXMLで記述されたヘッダとボディで構成されているものはどれか。
正解:SOAP
要点:SOAPはXMLのヘッダとボディで遠隔呼出しを行う
SOAPは、遠隔にあるコンピュータの機能を呼び出すためのメッセージ交換プロトコルで、メッセージはXMLのエンベロープの中にヘッダとボディを持つ構造で記述されます。ヘッダには認証などの付加情報、ボディには呼出しの内容や結果が入ります。HTTPなど既存のプロトコル上で運べるため、異なる環境間の連携に用いられます。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問25(IPA)
W3Cで仕様が定義され、矩形や円、直線、文字列などの図形オブジェクトをXML形式で記述し、Webページでの図形描画にも使うことができる画像フォーマットはどれか。
正解:SVG
要点:SVGはXMLで図形を記述するW3Cのベクタ画像形式
SVGはW3Cが仕様を定めるベクタ画像形式で、矩形・円・直線・文字列などの図形をXML形式のテキストで記述する。拡大しても輪郭が滑らかで、Webページ内に直接埋め込んで描画できる。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問7(IPA)
JavaScriptの言語仕様のうち、オブジェクトの表記法などの一部の仕様を基にして規定したものであって、“名前と値の組みの集まり”と“値の順序付きリスト”の二…
正解:JSON
要点:JSONはオブジェクトと配列の二構造で表すJavaScript由来のデータ形式
JSON(JavaScript Object Notation)はJavaScriptのオブジェクトリテラル表記を基にしたデータ記述形式で、「名前と値の組の集まり」であるオブジェクトと、「値の順序付きリスト」である配列という二つの構造でデータを表す。言語非依存の仕様として標準化され、軽量なデータ交換形式として広く使われている。
出典:令和3年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問27(IPA)
W3Cで仕様が定義され、矩形や円、直線、文字列などの図形オブジェクトをXML形式で記述し、Webページでの図形描画にも使うことができる画像フォーマットはどれか。
正解:SVG
要点:SVGはXMLで図形を記述するW3C標準のベクタ画像形式
SVG(Scalable Vector Graphics)はW3Cが仕様を定めるベクタ画像形式で、図形や文字をXMLで記述する。拡大縮小しても画質が劣化せず、CSSやスクリプトから操作できるためWebページ上の図形描画に適している。
出典・参考
公式シラバスの1 基礎理論 > 5. その他の言語 > (2) その他の言語に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。