第3正規形とは?
第3正規形とは、第2正規形であり、かつ非キー属性がキーに推移的に関数従属していない状態。
応用情報技術者試験の過去問では7回出題されています(2016年度〜2025年度)。
だいさんせいきけい
第3正規形の意味
第2正規形であり、かつ非キー属性がキーに推移的に関数従属していない状態。
第3正規形の具体例
社員表から「部門コード→部門名」を部門表へ分離する。
第3正規形は試験でどう引っ掛けられる?
第3正規形までは、無損失分解かつ関数従属性を保存する分解が必ず存在する。BCNFでは従属性保存が犠牲になる場合がある点との対比が頻出。すべての属性がキー属性である関係は自動的に第3正規形。
第3正規形と関連する用語
第3正規形が出た過去問
関数従属を次のように表記するとき,属性a~eで構成される関係を第3正規形にしたものはどれか。 〔関数従属〕 (1) 属性Xの値が与えられると,属性Yの値を一意に…
正解:{a,b,d} と {b,c} と {b,d,e} に分解する
要点:第3正規形は非キー属性間の推移的関数従属を排除する
候補キーはaである。a→b→cという推移的関数従属があるのでcをbとともに切り出し、同様にa→{b,d}→eの推移性からeを{b,d}とともに切り出す。残るのは{a,b,d}となり、{a,b,d}・{b,c}・{b,d,e}の3つに分解した形が第3正規形である。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問27(IPA)第3正規形であることの効果又は影響に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:冗長性が排除され、データの整合性を保ちやすくなる。
要点:第3正規形は冗長性を排して更新時の不整合を防ぐ
第3正規形は、非キー属性が主キーに完全関数従属し、かつ推移的関数従属が排除された状態である。同じ事実が複数箇所に重複して保持されなくなるため、更新時の不整合(更新異常)が起こりにくくなり、データの整合性を保ちやすくなる。
出典:平成29年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問27(IPA)“受注明細”表は,どのレベルまでの正規形の条件を満足しているか。ここで,実線の下線は主キーを表す。
正解:第2正規形
要点:非キー属性間の従属が残る表は第2正規形まで
主キーは受注番号と明細番号の組で、商品コードも数量もこの主キー全体に決まるため部分関数従属はなく、第2正規形は満たしている。しかし商品名は非キー属性である商品コードによって決まる推移的関数従属があるため、第3正規形は満たしていない。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問27(IPA)第1,第2,第3正規形とそれらの特徴a〜cの組合せのうち,適切なものはどれか。 a:どの非キー属性も,主キーの真部分集合に対して関数従属しない。 b:どの非キー…
正解:第1正規形=c,第2正規形=a,第3正規形=b
要点:正規化は繰返し排除→部分従属排除→推移従属排除の順。
第1正規形は繰返し属性(同一行内の反復する項目)を排除した形で、これがcに当たる。第2正規形は主キーの一部だけに依存する部分関数従属を排除した形でaに当たり、第3正規形は主キー以外を介した推移的関数従属を排除した形でbに当たる。正規化は繰返しの排除→部分従属の排除→推移従属の排除という順で進む。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問28(IPA)関係"注文記録"の属性間に①〜⑥の関数従属性があり、それに基づいて第3正規形まで正規化を行って、"商品"、"顧客"、"注文"、"注文明細"の各関係に分解した。関…
正解:注文明細(注文番号, 商品番号, 数量, 販売単価)(注文番号・商品番号が主キー)
要点:明細は{注文番号,商品番号}に完全従属する属性だけを残す
第3正規形では、主キー全体に完全関数従属し、かつ推移的従属のない属性だけを同じ関係に残す。数量と販売単価は{注文番号, 商品番号}に完全従属するので、この2属性を主キーとする関係にまとめる。注文日と顧客番号は注文番号に、顧客名は顧客番号に、商品名は商品番号に従属するので別の関係へ分ける。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問28(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。