参照モデル(BRM・DRM・SRM・TRM)とは?さんしょうもでる
参照モデル(BRM・DRM・SRM・TRM)とは、EA(エンタープライズアーキテクチャ)において、組織や機関をまたいで構成要素を同じ物差しで並べるために用意された標準のひな型。BRM(業務参照モデル)は業務体系の分類、DRM(データ参照モデル)はデータの分類と標準、SRM(サービスコンポーネント参照モデル)は再利用可能な機能部品の分類、TRM(技術参照モデル)は採用する技術標準の体系を示す。
最終更新:2026-10-06
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部署ごと、機関ごとに独自の言葉でシステムを作ると、実質的に同じ業務のシステムが別々に建ち、データの項目名も粒度も揃わないため後から連携できない。全体最適の判断を下すには、まず互いを比較できる共通の分類が要る。行政で電子政府の推進とともに導入されたのは、機関をまたぐ重複投資を可視化する必要が最も切実だったためである。
具体例
複数の団体で共通する業務体系をBRMとして整えたうえで突き合わせれば、同じ手続を扱うシステムが団体ごとに別々に開発されていないかを横断的に点検できる。技術側でも、採用してよい製品や規格の一覧をTRMとして揃えておけば、調達のたびに個別判断せずに済む。
試験での引っ掛け
BRMは業務体系を分類・体系化した最上位の参照モデルであり、データ側の分類はDRMである。頭字語が似ているため入れ替えて出題される。またこれらはあくまで比較のためのひな型であって、自組織の現状を描いた現状モデルや目標モデルそのものではない点も区別する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問61(IPA)
エンタープライズアーキテクチャの参照モデルのうち、BRM(Business Reference Model)として提供されるものはどれか。
正解:参照モデルの中で最も業務に近い階層として提供される、業務分類に従った業務体系及びシステム体系と各種業務モデル
要点:BRMは業務分類に基づく業務体系・システム体系を示す最上位の参照モデル
エンタープライズアーキテクチャの参照モデルは、業務体系のBRM、データ体系のDRM、適用処理・サービス体系のSRM、技術体系のTRMの4層で構成される。BRMは最も業務寄りの層で、政府や組織の業務を分類・体系化した業務体系とシステム体系、および各種の業務モデルを提供する。よってウが正解。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問31(IPA)解説で登場
ルータの機能に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:伝送媒体やアクセス制御方式が異なるネットワークの接続が可能であり、送信データのIPアドレスを識別し、データの転送経路を決定する。
要点:ルータはネットワーク層でIPアドレスにより経路を決める
ルータはOSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、パケットの宛先IPアドレスを見て経路表に従い転送先を決めます。ネットワーク層より下の物理層・データリンク層は接続する側ごとに異なっていてよいため、伝送媒体やアクセス制御方式が違うネットワーク同士でも相互接続できます。データリンク層で中継するのはブリッジやスイッチの役割です。
出典:平成31年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問42(IPA)
VPNで使用されるセキュアなプロトコルであるIPsec, L2TP, TLSの、OSI基本参照モデルにおける相対的な位置関係はどれか。
正解:C(上位層から:TLS, IPsec, L2TP)
要点:上位からTLS、IPsec、L2TPの順に階層が下がる
L2TPは名前のとおりデータリンク層(レイヤ2)のフレームをトンネリングするプロトコルで最も下位に位置する。IPsecはIPパケットを保護するネットワーク層のプロトコルでその上、TLSはトランスポート層の上でアプリケーションデータを保護するため最上位となる。したがって上位から TLS、IPsec、L2TP の順である。
出典:令和3年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問43(IPA)
OSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、“認証ヘッダ(AH)”と“暗号ペイロード(ESP)”の二つのプロトコルを含むものはどれか。
正解:IPsec
要点:IPsecはネットワーク層でAHとESPを提供する
IPsecはネットワーク層で動作するセキュリティプロトコル群で、完全性と認証を提供する認証ヘッダ(AH)と、暗号化に加え認証も行える暗号ペイロード(ESP)から成る。鍵交換にはIKEを用い、VPNの構築などに使われる。他の選択肢はいずれも上位層で動作する仕組みである。
出典・参考
公式シラバスの7 システム戦略 > 1. 情報システム戦略 > (2) エンタープライズアーキテクチャに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。