応用情報暗記無料で始める

入退室管理(アンチパスバック)とは?にゅうたいしつかんり(あんちぱすばっく)

入退室管理(アンチパスバック)とは、物理的セキュリティ対策の中核で、認証(何を持ち・何を知り・何であるか)と記録(監査証跡)の2つを重要区画の境界で成立させる仕組み。アンチパスバックは入室記録のない者の退室、退室記録のない者の再入室を拒否する状態管理で、目的はカードの又貸し防止と、区画内の在室者リストを常に正しく保つことにある。在室者リストが正しいことは、火災時の避難確認だけでなく、インシデント発生時刻に区画内にいた者を特定する調査の前提になる。ISMS(JIS Q 27001)では物理的および環境的セキュリティの管理策として扱われ、入退室ログと作業申請、機器の持込持出記録を突き合わせられる運用まで含めて統制が成立する。

最終更新:2026-10-06

試験情報

応用情報技術者試験の過去問では3問の解説で触れられています(2018年度〜2021年度)。

応用情報技術者試験の頻出用語/テクノロジ系

別名:入退室管理、入退室管理(共連れ防止)、共連れ防止

この語が出る過去問を解く →

背景

重要区画の物理統制は、入室の可否を決めるだけでは完結しない。インシデントの調査でも火災時の避難確認でも、必要になるのは「その時刻に区画内に誰がいたか」であり、在室者リストが常に正しいことが前提になる。カードの又貸しや共連れを放置するとこのリストが崩れ、ログは残っていても証跡として使えなくなる。アンチパスバックは、入退室を状態として管理してリストの正しさを保つための制御であり、監査証跡と責任追跡性を成立させることが本来の目的である。ISMSの管理策として、入退室ログ・作業申請・機器の持込持出記録を突き合わせる運用まで含めて求められるのはこのためである。

具体例

AWSは第三者監査の報告書(SOC 2など)でデータセンターの多層的な入館管理を開示しており、事前承認された作業に限って入館を許し、その記録を保持する形をとっている。自社のサーバ室でも構造は同じで、作業申請票の作業者・時間帯と、入退室ログ、機器の持出記録を照合し、申請外の入室や時間超過を月次で検出する。アンチパスバックを入れていない現場では、この照合の前提となる在室者リストが崩れるため、ログはあっても不正の検知に使えない。

試験での引っ掛け

記述式では「その対策が何を防ぎ、何を防がないか」を切り分けて書かせる。アンチパスバックは又貸しを防ぐが共連れは防がず、共連れにはマントラップやアンチタッチダウン、監視カメラと人による監視を重ねる、と対で答える。もう1つの頻出は、入退室管理が可用性ではなく機密性と、証跡による責任追跡性(アカウンタビリティ)を支える対策だという位置づけ。さらに、緊急時の避難優先(フェールセーフで解錠)とセキュリティ優先(フェールセキュアで施錠)の設計方針は目的が相反するため、人命に関わる扉は解錠側に倒す、という判断の理由まで言えると強い。

関連用語

出た過去問

解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。

この語が出る過去問を解く →

試験での特徴
  • 3問の解説で触れられる(2018年度〜2021年度)
  • 分野:テクノロジ系
  • 記述式では「その対策が何を防ぎ、何を防がないか」を切り分けて書かせる。