トランザクションとACID特性の基礎とは?
トランザクションとACID特性の基礎とは、トランザクションはデータベースへの一連の処理を不可分な単位として扱う仕組み。原子性・一貫性・独立性・耐久性(ACID特性)を満たすことが求められる。処理を確定するコミット、取り消すロールバックによって整合性を保つ。応用情報ではこの基礎の上に排他制御の粒度や分散トランザクション(2相コミット)が問われる。
応用情報技術者試験の過去問では33回出題されています(2016年度〜2025年度)。
とらんざくしょんとあしっどとくせいのきそ
トランザクションとACID特性の基礎の意味
トランザクションはデータベースへの一連の処理を不可分な単位として扱う仕組み。原子性・一貫性・独立性・耐久性(ACID特性)を満たすことが求められる。処理を確定するコミット、取り消すロールバックによって整合性を保つ。応用情報ではこの基礎の上に排他制御の粒度や分散トランザクション(2相コミット)が問われる。
トランザクションとACID特性の基礎の具体例
銀行の送金処理は「引き落とし」と「入金」の2つの更新を1つのトランザクションとして扱い、両方成功か両方失敗かのどちらかにすることでACID特性の原子性を保証する。
トランザクションとACID特性の基礎は試験でどう引っ掛けられる?
4つの頭文字の意味を取り違えやすい。「全部やるか全部やらないか」が原子性(Atomicity)、「他のトランザクションから途中経過が見えない」のが独立性・隔離性(Isolation)、「コミットした結果は障害が起きても失われない」のが耐久性(Durability)、「実行の前後で矛盾のない状態が保たれる」のが一貫性(Consistency)。特に原子性と一貫性、独立性と耐久性が入れ替えられて出題される。
トランザクションとACID特性の基礎と関連する用語
トランザクションとACID特性の基礎が出た過去問
SaaS(Software as a Service)による新規サービスを提供するに当たって、顧客への課金方式を検討している。課金方式①〜④のうち、想定利用状況…
正解:210
要点:各課金方式の月間売上を年換算し、費用を引いて最大の利益を選ぶ
各課金方式の月間売上を計算すると、①4,000×250=100万円、②700×1,500=105万円、③300×3,300=99万円、④1,600×650=104万円となる。最も高いのは②で、年間では105×12=1,260万円。ここから年間運用費用1,050万円を引くと年間利益は210万円となり、ウが正解。
出典:令和6年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問55(IPA)IT投資ポートフォリオにおいて,情報化投資の対象を,戦略,情報,トランザクション,インフラの四つのカテゴリに分類した場合,トランザクションカテゴリに対する投資の…
正解:ルーチン化された業務のコスト削減や処理効率向上を図る。
要点:トランザクション投資は定型業務の効率化とコスト削減が狙い。
IT投資ポートフォリオでは、投資対象を狙いごとに分類する。トランザクションカテゴリは、受発注処理や会計処理のように日常的に繰り返される定型業務を対象とし、その処理を効率化して人手やコストを削減することが直接の目的である。戦略カテゴリは競争優位の獲得、情報カテゴリは管理・分析の支援、インフラカテゴリは共通基盤の提供と、それぞれ目的が異なる。
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問61(IPA)オンライントランザクション処理システムにおいて、1分当たりの平均トランザクション数が1,200件であり、1件のトランザクション処理で100万命令を実行する場合、…
正解:20
1分あたり1,200件は1秒あたり20件です。1件で100万命令を実行するので、必要な処理能力は毎秒2,000万命令、すなわち20 MIPSにあたります。CPUの性能が100 MIPSなので、平均利用率は20÷100で20%となります。分と秒の単位換算と、100万命令=1 MIPS秒分である点を押さえるのがポイントです。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問15(IPA)DBMSをシステム障害発生後に再立上げするとき、ロールフォワードすべきトランザクションとロールバックすべきトランザクションの組合せとして、適切なものはどれか。こ…
正解:ロールフォワード: T2, T5/ロールバック: T6
要点:コミット済みは再現、未完了の更新だけを取り消す
再立上げ時は、チェックポイント以降にコミットが完了したトランザクションを更新後ログでロールフォワードし、障害発生時点で未完了だったものをロールバックします。コミット済みで更新を伴うのはチェックポイント後に完了したT2とT5です。未完了のうちT3は参照だけで更新がないため打消しは不要で、更新を伴うT6だけがロールバックの対象になります。チェックポイント前に完了したT1は既にディスクへ反映済みなので、対象外です。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問30(IPA)トランザクションA(処理A1→処理A2の順に実行する)とトランザクションB(処理B1→処理B2の順に実行する)が,データベースの資源SとTに対し,次のように処理…
正解:A1=S, B1=T, A2=T, B2=S
要点:互いに相手の保持資源を要求し合うとデッドロックになる
デッドロックは、互いが相手の保持する資源を待ち合うときに発生する。AがSを、BがTを先に確保し、次にAがT、BがSを要求する組合せでは、両者が相手の解放を待ち続けて処理が進まなくなる。
出典:平成28年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問28(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。