RPO(目標復旧時点)とは?あーるぴーおー
RPO(目標復旧時点)とは、復旧時に、いつの時点のデータまで戻せればよいかという目標である。許容できるデータ損失量を時間で表し、バックアップの取得間隔やレプリケーション方式を決める根拠になる。RPOをゼロに近づけるほど同期方式や遠隔複製が必要になり費用が上がるため、業務が許容できる損失量から逆算するのが実務の順序である。
最終更新:2026-10-06
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復旧の議論は「何時間で戻すか」に集まりがちだが、戻した先のデータが一日前であれば、その間の受注や入金は再入力しなければならない。時間軸を復旧の速さと戻す地点の二つに分けたことで、バックアップ設計と待機系設計を別々に検討できるようになった。取引の性質によって許容できる損失量が違うことも、この分離で扱えるようになる。
具体例
1日1回、深夜にバックアップを取得する運用はRPO 24時間に相当する。Amazon RDSの自動バックアップはトランザクションログを継続的に保存し、保持期間内の任意の時点へ復元できるため、RPOを数分単位まで縮められる。
試験での引っ掛け
RPO=バックアップ間隔という対応で計算問題が出る。RTOとの向きの取り違えが定番で、RPOは発生前へ遡る時間である。またRPOを縮めても復旧作業そのものが速くなるわけではなく、RTOとは独立に設計する必要がある。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
目標復旧時点(RPO)を24時間に定めているのはどれか。
正解:業務データを、障害発生時点の24時間前以降の状態に復旧させる。
要点:RPOは戻せるデータの時点、RTOは復旧までの時間
RPO(目標復旧時点)は、復旧時にどの時点のデータまで戻せればよいかを示す指標で、許容できるデータ損失量を時間で表す。RPO24時間なら、障害発生の24時間前の状態までデータを戻せれば要件を満たす。復旧までに要する時間の目標はRTO(目標復旧時間)であり、両者を混同しないことが要点である。
出典:令和元年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
目標復旧時点(RPO)を24時間に定めているのはどれか。
正解:業務データを、障害発生時点の24時間前以降の状態に復旧させる。
要点:RPOは戻せるデータの時点、RTOは復旧までの時間
RPO(目標復旧時点)は、復旧時にどの時点のデータまで戻せればよいかを示す指標で、許容できるデータ損失量を時間で表す。RPO24時間なら、障害発生の24時間前の状態までデータを戻せれば要件を満たす。復旧に要する時間の目標はRTO(目標復旧時間)であり、両者の混同が典型的な誤りである。
出典:令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
サービスマネジメントにおいて、中断したサービスを復旧させるときの目標を定めた指標に、RPO(目標復旧時点)、RTO(目標復旧時間)及びRLO(目標復旧レベル)が…
正解:サービスの中断から1日以内に、中断発生時点に提供していた基幹サービスと付帯サービスのうちの基幹サービスを復旧する。
要点:RTO=いつまでに、RLO=どこまで、RPO=いつの時点のデータまで
RTOは中断からどれだけの時間で復旧させるかという時間の目標、RLOはどの水準・範囲までサービスを戻すかという内容の目標である。「1日以内に」がRTO、「基幹サービスを復旧する」がRLOに当たり、両者を定めた例になっている。RPOはどの時点のデータまで戻すかという目標なので、「〜時点の状態に復旧」という表現はRPOである。
出典:令和7年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問8(IPA)解説で登場
目標復旧時間(RTO)を24時間に定めているのはどれか。
正解:中断したITサービスを24時間以内に復旧させる。
要点:RTOは復旧までの時間目標、RPOはどの時点のデータまで戻すか
RTO(目標復旧時間)は、災害や重大障害でサービスが中断してから、どれだけの時間内にサービスを復旧させるかという時間の目標値である。したがって「中断したITサービスを24時間以内に復旧させる」がRTOの設定に当たる。どの時点のデータまで戻せればよいかという目標はRPO(目標復旧時点)であり、混同しやすいので区別して覚えたい。
出典・参考
公式シラバスの2 サービスマネジメントシステムの計画及び運用 > 2-9 サービス保証 (1) サービス可用性管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。