クラウドコンピューティングとは?くらうどこんぴゅーてぃんぐ
クラウドコンピューティングとは、サーバやソフトウェアを自社で保有せず、ネットワーク越しに必要な分だけサービスとして利用する形態で、提供範囲により IaaS(基盤まで)・PaaS(実行環境まで)・SaaS(完成した業務ソフトまで)に分かれる。運用にとっての中心は、障害対応と変更の主導権が一部利用者の手を離れる点で、規格の言い方をすれば、クラウド事業者は自社サービスを支える供給者であり、その合意内容(JIS X 9401 および JIS X 9501-1 が定めるクラウドサービス合意書とサービスレベル目標)が自社のSLAの上限を決める。
最終更新:2026-10-06
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自社の機械室では、増設も再起動も自分の判断でできる代わりに、需要の山に合わせて設備を持ち続ける費用が発生していた。必要なときだけ使う形にすればその無駄は消えるが、代わりに「直せない」時間が生まれる。クラウド利用が広がったことで、運用の仕事は自分で復旧することから、事業者の障害情報を読み解き、影響範囲を顧客へ説明し、復旧見込みが立たないときに縮退や代替を判断することへ重心が移った。責任共有モデルという言葉は、この境界の引き直しを指している。
具体例
AWS も Microsoft Azure も、月間稼働率が定めた水準を下回った場合の救済措置はサービスクレジット(当該月の利用料の一定割合の減額)であり、利用者が申請しなければ支払われない。したがって顧客と結ぶSLAを設計するときは、事業者側のSLA水準・計測単位(サービス単位か仮想マシン単位か)・除外事項(計画メンテナンス)をそのまま自社の約束に持ち込めるかを検算する必要がある。
試験での引っ掛け
「事業者のSLAが99.99%だから、障害時には損害を補償してもらえる」は誤り。クラウドのSLA未達に対する救済はサービスクレジットにとどまり、利用者側の逸失利益は補償されないのが通例で、業務損失は自社のリスク受容か保険の話になる。もう一つは提供範囲の向きで、利用者が自分で管理する範囲は IaaS が最も広く SaaS が最も狭い——SaaS だからといって、利用者側のアカウント管理・データのバックアップ責任まで事業者が持つわけではない。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。