ITへの対応とは?あいてぃーへのたいおう
ITへの対応とは、日本の「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」が、米国COSOの5つの構成要素に独自に加えた6つ目の基本的要素である。組織を取り巻くIT環境を理解して対応する「IT環境への対応」と、業務にITを組み込んで統制する「ITの利用及び統制」から成る。後者はさらに、システム全体の基盤を守るIT全般統制と、個々の業務処理の正確性を守るIT業務処理統制に分かれる。
最終更新:2026-10-06
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財務報告の大半がシステム上で処理される現代では、帳簿の突合だけで統制を評価できない。プログラムの変更管理やアクセス権が壊れていれば、その上で動く業務処理の統制も信用できなくなる。日本の基準はITを「他の要素を支える基盤」と位置づけ、明示的な要素として加えることで、システム部門の管理を内部統制評価の対象に取り込んだ。
具体例
上場企業のJ-SOX対応では、SAPやOracle EBSのような基幹システムについて、アクセス管理・変更管理・運用管理・外部委託管理の4領域でIT全般統制を評価し、売上計上の自動チェックのような処理をIT業務処理統制として文書化する。監査法人のIT監査人が支援士の知識を使う場面である。
試験での引っ掛け
「ITへの対応」は米国COSOには無く、日本の基準だけが6つ目として加えた要素である。またIT全般統制と同義ではなく、それを含む上位の概念である。ITを利用していない組織に必ず求められる要素ではない、という位置づけまで選択肢に出る。IT全般統制が壊れると業務処理統制の評価も信用できなくなる、という依存の向きも問われる。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 2. 内部統制 > (1) 内部統制に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。